【北京共同】中国チベット自治区でチベット仏教僧侶らの大規模抗議が発生してから14日で15年となった。習近平指導部は地元経済のてこ入れをし、暮らしを改善させたことが統治成功の証しだと主張。一方、チベットの言語や文化を抑圧、「中国化」を図る同化教育を進め宗教統制も強めてきた。人権問題を巡る国際社会の批判を拒絶する姿勢も鮮明となっている。
2008年3月10日、自治区ラサで宗教弾圧に反発した僧侶らの抗議が発生し、同14日には大規模暴動に発展。四川、甘粛、青海各省に拡大し、当局が武力鎮圧した。
政府は自治区などでインフラ投資を推進。遊牧民を都市部に移住させ、就業支援をしてきた。