パルデンの会

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インバウンドで賑わう大阪、 地元住民は「大阪の恥やね」 と言われる 商業地区の 観光価格! これこそ阪神大震災の時大阪が見せた  災害時価格と一緒! 本当に日本人か????

大阪・黒門市場に地元客から批判噴出! カニ足4本3万円、エビ1尾3500円…やばすぎる高価格のワケ。組合は「適正価格で商売しましょう」とビラを配るも…

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集英社オンライン

西日本最大の都市、大阪。江戸時代には物流や経済の拠点として栄え、全国からあらゆる”ほんまもん”の食材が集まったことから「天下の台所」などと呼ばれていた。その名残りを色濃く残す「黒門市場」という由緒正しき商店街に今、地元住民やSNS上で批判が相次いでいるという。 【画像】衝撃価格…カニ足4本で3万円など黒門市場の驚くべき相場あれこれ

外国人観光客増で生活商店街から“インバウンドの聖地”に

昨年10月の新型コロナ規制緩和をきっかけに、訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年5月の推計値によると、外国人観光客の数はコロナ前の2019年同月比の68.5%にあたる189万8900人にまで回復している。 そんな外国人観光客から圧倒的な支持を集める場所のひとつが、大阪・難波にある商店街「黒門市場」だ。 黒門市場の歴史は古く、江戸時代後期の1822~1823年にまでさかのぼる。市場の近くにあった圓明寺の黒塗りの山門、すなわち黒門の前で鮮魚商人らが市を開いたのがその起源とされている。 キの字型に伸びる総距離約580メートルのアーケード街には、鮮魚をはじめ、青果、精肉、漬物、乾物、食堂など140軒以上の店が立ち並ぶ。質の高い”ほんまもん”の品物が手に入るとあって、難波の飲食店の仕入れから一般客まで、多くの人々が往来している。 黒門市場を訪れる外国人観光客が増加したのは、2011年ごろから。円安やビザ緩和対策、関西国際空港へのLCC就航などが重なり、その口コミによって生活商店街から“インバウンドの聖地”へと変化していったのだ。 インバウンド需要があるのは地元にとっていいことのように思えるが、実はそればかりではないらしい。 実際、Twitterで検索してみると、「黒門市場は変わってしまった」「高すぎて行かない」といった投稿も目立つ。旅行業界関係者が語る。 「もともと黒門市場は『ある程度高いけど、質の良いモノが手に入る』という信頼感があった。しかしインバウンドの影響で、外国人観光客に合わせた“観光地価格”に値上げする店が増えていき、地元の常連客が離れていった」

タラバガニの足が4本で3万円

実態を探るべく、記者は6月下旬に黒門市場を訪れてみた。時刻は朝10時すぎ。すでに多くの人々でにぎわっていたが、その9割以上が外国人観光客だ。 それも欧米系ではなく、中国をはじめとしたアジア系が圧倒的に多い。彼らが集まるのは、その場で食べ歩きできるカニやエビといった魚介類、神戸牛や黒毛和牛といった肉串を売りにする店だ。店内のテーブル席も外国人観光客ばかりなのだが、驚くのはそれだけではない。

店頭に並ぶ「タラバガニ」は足4本で3万円、エビは1尾2500円。そのほか、ホタテは2個で1000円、岩手県産生牡蠣も2個で1200円。北海道産ホタテや岩手県岩牡蠣が1個2~300円であることを考えると、およそ2~3倍の価格設定だ。いわゆる”観光地価格”どころではない。 もちろん魚介類は時価に左右されるが、雑貨店をのぞいてみれば、おもちゃのゴジラのソーラーマスコット(定価2530円)や、初音ミクのフィギュア(定価2975円)が、いずれも5000円で売られていた。 すべての店の商品が一概に高いとはいえないが、記者の体感では、黒門市場の半分程度の店が、相場よりも高く商品を売っているようにみえた。 久々に市場に立ち寄ったという30代女性も驚きを隠せない。 「およそ10年振りくらいに黒門市場に来たら、とにかく中国の人が多くて『ここは海外か!』とツッコミそうになりました(笑)。 それにエビ1尾で2500円って高すぎません? 晩ごはんのおかずでも買って帰ろうと思って来たんですけど、同じ値段を出すなら難波の高島屋で買いますよ」 正午をすぎるころには黒門市場を歩く外国人の数もピークに達する。 お祭りのようなにぎわいをみせる市場。金払いのいい外国人たちを相手に、先ほどの「タラバガニ」や「神戸牛」といった高級食材も飛ぶように売れていく。 この状況に地元住民は何を思うのか。

地元住民は「大阪の恥やね」

「正直いって、今の黒門市場は『大阪人はアホです』って外国に知らしめているようなもん。大阪の恥やね。 だってアイツら、さんざんインバウンドで値上げしたくせに、いざコロナで外国人が減ったら、クジ引きや“500円目玉商品”みたいなイベントやって、ウチらに『助けてください~』ってすり寄ってきたんやで?  で、コロナが終わったらまた同じような殿さま商売を始めたんよ。この前、あそこの店主が『笑いが止まりませんわ』って言ってたらしいで。 コロナの3年間でアイツらは何を学んだん? まず地元の客あってこその商店街だろ!と言ってやりたいわ」(40代主婦) 「10年くらい前に商品の値段を観光地価格につり上げる店が増えたので、ここではほとんど買い物しなくなりました。商品のラインナップも、鮮魚店さんだと『大トロ』や『タラバガニ』といった外国人ウケのよさそうなモノばかりに変わってしまって……。お店の人は儲かるからいいだろうけど、私はマグロは赤身でいいです。昔の黒門市場に戻ってほしいです」(50代女性) このような声に対して、商店街の責任者はどう考えているのか? 黒門市場商店街振興組合の副理事長・丸山和久氏はこう語る。 「2015年ごろから外国人観光客向けに値札を多言語表記にするだけでなく、いわゆる観光地価格で商売をする店も増えました。 しかし、地元住民からはSNSなどでも辛辣な意見が多く、現在は薄利多売、かつ日本人と外国人双方のお客様にも喜んでいただけるような商品をラインナップして魅力的な市場にしようと努めています」 組合の取り組みの一つとして「適正価格(百貨店の販売価格と同程度)で商売しましょう」という遵守事項を盛り込んだ誓約書を配り、啓蒙を図っているというが、丸山氏はこう頭を悩ませる。 「インバウンドが高まるなかでオープンして、そのまま組合に加入していないお店も多い。すべての店舗の価格状況は把握できませんが、そういった新規店の一部は、店舗家賃が高いということもあり、どうしても商品価格をつり上げざるをえない。 これは当組合としても家主さんとお話して、少しでも家賃を下げていただけないか理解を求めています」 後編では、そういった店舗に直撃してみる。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 ※「集英社オンライン」では飲食店に関するトラブルといった情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com