中国の病院船がキリバスで7日間の無料診療で6000人超受け入れ
【7月24日 CGTN Japanese】中国海軍の病院船「平和の方舟」は現地時間22日午前10時、キリバスへの初訪問を終え、首都タラワの港を離れて診療任務の2番目の目的地であるトンガのヌクアロファ港に向けて出発しました。その後はバヌアツ、ソロモン諸島、東ティモールを訪問します。
「平和の方舟」のキリバス訪問は今回が初めてでした。キリバスのタネスィ・マアマウ大統領は「平和の方舟」を港で出迎え、「あなたたちが来たことは医療サービスだけを越えて、キリバスの平和と繁栄への貢献だ」と述べました。
「平和の方舟」はタラワ港に停泊中の7日間、現地の住民や華人華僑に無料で診療サービスを行いました。船内の主たる医療施設が24時間体制で患者を受け入れたほか、多くの医療チームをキリバス中央病院、高齢者協会、コミュニティー、学校に派遣して医療サービスを行い、救急対応訓練と健康教育も行ました。さらに小船を使って離島を訪れての巡回診療もしました。医療サービスを受けた地元住人は6633人で、帝王切開、白内障、腹腔鏡胆囊切除などの手術は20回実施されました。また、「平和の方舟」内では南太平洋地域で初めての「平和赤ちゃん」の出産を迎えました。
「平和の方舟」は2008年以来、海外での人道主義医療サービスをいくたびも行ってきました。これまでに43の国や地域の25万人に医療サービスを施し、実施した手術は1500回以上で、航行距離は26万カイリ(約48万キロメートル)を超えました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News