パルデンの会

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中国からの迷惑電話には、中国共産党の非道を吹き込んでみては?

中国人からの「迷惑電話」撃退法、効くのは「天安門事件の真実を教える」

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福島第一原発の処理水放出と同時に、中国から殺到し始めた嫌がらせの電話。迷惑千万極まりないこのような電話に対して、何か効果的な対処法はないものでしょうか。

今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、この事態を「中国の一般市民との対話のいい機会と捉えるべき」との持論を展開。

 

その上で、彼らに電話口で話してみる価値のある話題を複数挙げています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年8月30日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー中国からの迷惑電話には、中国共産党の非道を吹き込んでみては?

● 嫌がらせの国際電話 警察に相談225件 処理水放出で

ここ数カ月、このメルマガでは、中国の不動産バブル崩壊、景気の落ち込み、若者の失業率が上昇するなど、社会不安が増大するにつれ、日本叩きが増加する懸念を伝えてきました。そして、それは福島第一原発の処理水放出で現実のものとなりました。

中国政府は8月24日に日本が処理水を放出したことで、日本の水産物の輸入を全面的に停止すると発表しました。そしてこれ以後、中国から日本に迷惑電話や抗議の電話が殺到するようになったわけです。

中国の国際電話番号である「86」のついた電話番号から、27日時点で東京電力だけでも6,000件の苦情や嫌がらせ電話があり、中国の日本人学校に石や卵が投げ込まれるという事件もあったため、日本の外務省は中国に渡航する日本人に注意を呼びかけました。

 

● 「適当に電話しよう」日本への嫌がらせ数千件 怒鳴る中国人の心理

言うまでもなく、国際社会は日本の処理水放出について「問題なし」としており、大きく騒ぎ立てているのは中国だけです。しかも、原発処理水の海洋放出はどの国でもやっていることであり、中国のトリチウム排出量は日本の4倍、さらにいえば観測している原発の7割以上で、福島第一原発の処理水の年間放出予定量の上限を超え、なかには10倍相当の排出量の原発もあることがわかっています。

● 中国の原発、処理水で上限超え トリチウム、7割の地点で

中国側は、福島第一原発の処理水は炉心に触れているため、普通の処理水ではなく危険だと喧伝していますが、その科学的根拠はありません。

そもそも、中国はウイグルで周辺住民に何も知らせず46回も核実験を繰り返し行ってきた過去があり、そちらのほうがよほど危険ですし、そうした事実と今回の言動の整合性もありません。

● 「住民に予告なく46回も核実験を実施」だから中国人はウイグル自治区に近寄らない

結局、中国の反発は、単なる政治的なショーでしかありません。とりわけ、恒大集団の経営危機などで揺れる国内の不満を外国に向かわせるためのガス抜きという性格が強いでしょう。

清朝末期に中国で20年以上も布教活動を行ったアメリカの宣教師アーサー・スミスは、その大著『中国人的性格』(邦訳は中公叢書)のなかで、中国人の性格として「誤解の才能」「知的混沌」「相互不信」などを挙げています。

スミスは中国人には理性的・合理的な理論がなかなか通じない一方で、物ごとを曲解・誤解して自分に都合よく考える性向があると述べています。それぞれがそのように捉えるため、分かりあえることが少なく、相互不信になってしまうわけです。

魯迅が小説『阿Q正伝』のなかで描いた中国人特有の「精神的勝利法」も、こうした中国人の気質が産んだものとも言えますし、福島第一原発処理水への非論理的な反発の広がりも、この特性が大いに関係しているのではないかと思われます。

いつも反日で盛り上がる韓国でさえ、一部の反対者はいるものの、国としては「問題なし」としていることは、やはり事実や科学的根拠に基づけば、そう結論せざるをえないからでしょう。

もちろん反日・反米・親中・親北だった文在寅政権から、保守派の尹錫悦政権に変わったことも大きいでしょうが、近年、韓国でも慰安婦問題や徴用工問題の嘘に対して韓国国内の学者が反論する『反日種族主義』がベストセラーになるなど、「感情」ではなく「事実」に基づいた論考が行われるようになってきたことが、それを表しているでしょう。

自国でも福島第一原発以上のトリチウムを放出しているのに、反日感情で事実を捻じ曲げてしまえば、それはいずれ自分たちのところに跳ね返ってきてしまいます。もし多くの中国人が、自分たちのほうが日本よりトリチウムを多く放出していたということを知れば、きっとパニックになるのではないでしょうか。

そうしたことが知られず、日本の放出に対して中国人民から日本に嫌がらせの電話が来るということは、ある意味で、中国共産党の情報統制や愚民政策が成功しているということの表れでもあります。独裁体制だからできることでもあります。

 

もっとも、せっかく一般の中国人がわざわざ日本に(嫌がらせや抗議の)電話をかけてきてくれるのですから、日本側もここは「一般市民との対話のいい機会」と捉えて、

相手に

「中国のトリチウム放出実態」をはじめ、

ウイグルの人権問題」

天安門事件

「台湾独立」について意見具申をしたらどうでしょうか。

中国人の中には、日本へ迷惑電話をかける様子を中国国内のネットに上げて、ヒーロー気取りになっている人もいるようですが、さすがに天安門事件や台湾独立の話が出たら、ネットに上げるわけにはいかないでしょう。迷惑電話がかかってきたら、「天安門事件!」「台湾独立万歳!」と叫んでみるのも、撃退対策になるかもしれません。

私は以前のメルマガで、このような日本叩きが始まれば、必ず日本国内で中国側の主張につくリベラル勢が出てくると述べましたが、こちらもその通りになりました。日本共産党の小池書記局長は、中国からの嫌がらせ電話について「解決の責任は日本政府にある」と述べました。

● 中国からの嫌がらせ電話「解決の責任は日本政府にある」共産・小池氏

ところで、せっかく処理水放出が始まったのですから、この処理水を「汚染水」と呼び続けてきた日本共産党を始めとする反対派は、海水サンプルを独自採取して「汚染度」を公表すればいいと思うのですが、そういう話は聞きません。自説の正しさを証明するいいチャンスですので、ぜひやっていただきたいものです。

 

 

相手の電話番号も残っているので、なんならこちらからかけ直してもいいでしょう。中国語が話せないならば、中国語のできる人に吹き込んでもらって、それを流せばいいと思います。これこそ民間外交ですし、日頃から対話が大事だと主張している日本のリベラルの人たちも賛成してくれるのではないでしょうか。

中国には反国家分裂法、国家安全法など、外国勢力と結託して国を分裂させることは重罪です。ですので、こうした話は衆人環視のなかでは、相手の中国人の迷惑になるのでなかなかできないものです。当局に疑われたら一大事です。

しかし、電話というプライベートな空間なら可能でしょう。中国当局も、中国から日本の嫌がらせの電話の実態は把握していないと言っていますので、盗聴の心配は無用でしょう、たぶん。知りませんが。

● 処理水めぐる“迷惑電話” 中国「把握していない」