処理水放出に反対する中国からの迷惑国際電話、着信拒否する方法はある？ 固定電話なら可能。web受付も
ITジャーナリスト
福島第一原発の処理水の海洋放出が始まったことを受けて、福島県内の飲食店などに中国から嫌がらせの電話が相次いでいると報道されています。
この迷惑な国際電話、固定電話であれば着信を拒否することができます。
国際電話不取扱受付センターへの申し込みで一括拒否
着信を拒否する方法は、国際電話不取扱受付センター（TEL：0120-210-364）に利用休止の電話を入れるだけです（webからも申し込みができます）。
休止を申し込むと、国際電話の発信通話と日本着信のコレクトコール（通話料金着信者負担）が利用できなくなります。
注意して欲しいのは、中国からの電話限定、ではなくすべての国際電話の発信、着信が使えなくなる点です。
このため国際電話を多くかける、または多くかかってくる店舗では利用できません。ただ、一般的な飲食店であればそのような状況はあまりないと考えられるため、嫌がらせ電話に困っている事業者の方は利用休止の申し込みを検討してみてください。
スマホもAndroidならアプリ利用で拒否可能
また、固定電話以外にスマートフォンでもAndroidスマホならアプリを利用することで中国からの着信を拒否できます。
着信拒否アプリは各社から提供されていますが、『着信拒否 - Calls Blacklist』（無料）が国番号を指定して拒否できるためおすすめです。
こちらのアプリで「＋86（中国の国番号）」を指定すると、嫌がらせ電話を一括で拒否できます。
一方、iPhoneの場合は同様のサービスを提供しているアプリがありません（筆者は見つけられませんでした）。
迷惑電話防止アプリ『Whoscall』の有料会員になると迷惑電話を自動でブロックしてくれるのですが、今回の中国からの嫌がらせ電話が中国国内の個人が行っていることもあり、ブロック対象となっているのかどうか分かりません。
残念ながらiPhoneユーザーは端末の着信拒否機能を使い、かかってきた嫌がらせ電話をひとつずつ潰していくしかないと思われます（電話履歴の「i」マークをタップ→「この発信者を着信拒否」で着信拒否ができます）。
1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで
NTT東西が相談受け付け 中国の嫌がらせ電話で
配信
NTT東日本は29日、東京電力福島第1原発の処理水放出後に中国から日本国内へ嫌がらせの電話が相次いでいる問題を受け、利用者向けの相談窓口を開設したと発表した。 【ひと目でわかる】中国・香港による日本産の禁輸措置 被害軽減のためのサービスの利用方法などを紹介する。NTT西日本も相談を受け付けている。 NTT東によると、番号確認したい場合は「ナンバー・ディスプレイ」を利用し、呼び出し音を鳴らさずに非通知着信を拒否する場合は「ナンバー・リクエスト」を組み合わせるのが有効だという。いずれも有料サービスだが、70歳以上の契約者らには無料で提供している。相談窓口は（0120）325263で午前9時から午後5時まで。 NTT西は、固定電話からは116、「ひかり電話」からは（0120）116116で受け付ける。
