パルデンの会

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日本政府、ラピダスに9200億円、TSMCに9000億円補助

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)10月13日(金曜日)弐
        通巻第7954号 
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 台湾半導体業界、大幅な減益を横目に
  日本政府、ラピダスに9200億円、TSMCに9000億円補助
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 懐疑論がつよかったラピダス。2027年に千歳工場で2ナノ半導体生産を開始する計画だが、当初は3300億円の補助を決めていた。追加で5900億円。合計9200億円、つまり国家の命運をかけたプロジェクトと云っても過言ではない。業界ジャーナリストが『できっこない』とか、『IBMは本気ではない』(大前研一氏ら)とかの懐疑論を吹き飛ばして欲しいものだ。

 熊本に進出する台湾のTSMCは第一工場を建設中だが、はやくも第二工場建設を決めている。第一工場は28ナノの汎用半導体を量産するが、第二工場はいきなり6ナノ半導体の量産を目指していることが分かった。補助金は9000億円だ。

 このほかインテル(500億円)、マイクロン(1900億円)、ソニー(3100億円)、PSMC(台湾の力昌積成電路)にも1400億円。経産相がはじく補助金の合計はなんと3兆3550億円になる。防衛予算の半分である。

 対中技術封鎖、ウクライナ戦争、その前のコロナ禍によるサプライチェーン寸断などによって半導体は世界的規模で業績不振に陥っているが、世界最高の台湾勢がとくに冴えない。
 台湾のメディアッテックが36%の減益につづきUMCが24%、鵬海精密が20%、クアントが19%、南亜科技が15%、TSMCは13・4%の減益を発表した(23年九月の売り上げ)
 明暗が交錯している。

      ◎☆□☆み☆□◎☆や△◎□☆ざ☆□◎き◎□☆◎