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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)12月7日(木曜日)
通巻第8038号
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ム-ディズ、中国投資を『ネガティブ』に格下げ
本質を衝かれて慌てた中国は「政治的偏向だ」と猛反発
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12月6日、権威ある格付け機関のムーディズは、中国投資を「安
つまり「投資不適格」の烙印を押したわけで、株、債券市場は一斉
ムーディズの格下げとなった切っ掛けは10月に中国が1兆元の国
第一に「財政・経済に下振れリスクがある」
第二に「地方政府の土地使用権喪失は融資平台への支援がしにくく
第三に 経済成長率の低下で、政策の予見可能性が不足しており、先行きは
ムーディズは、もっと率直に書けば良いかと思うが、奥歯に物の挟
発表後、中国株、債券市場は下落した。反対にビットコインが高騰
本質を衝かれて慌てた中国は「政治的偏向だ」と猛反発した。
「ムーディズは深く研究も分析もしないで中国に対する偏見が基調
虚勢を張った反駁だが、中国が自らを「透明性、安定性、確定的成
言葉のやりとりはともかく中国の財務バランスは、一方において「
恒大集団一社だけで債務は50兆円を超えている。
不動産デベロッパーの筆頭だった碧桂園もドル建て社債がデフォル
中国版『フォーブス』の胡潤研究院は2023年の中国富豪番付を
▼国内投資家も外国投資家も中国を見限った。決定だがイタリアの
くわえて台湾問題で欧米は中国に対しての不信感を増大させており
G7唯一の締結国だったイタリアも正式に「一帯一路」から撤退し
イタリア外務省が在イタリア中国大使館へ書簡で伝え、「2024
イタリアは2019年3月、欧州連合(EU)懐疑派だった当時の
ウォール街でのファンド・マネジャーたちの会話。
「まだ中国に投資する? アンタ、正気か?」。
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