~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)1月31日(水曜日)
通巻第8112号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<<読書特集>>
******************************
渡部昇一『渡部昇一の和歌から見える「日本通史」』(育鵬社)
田村秀男『中国経済 衰退の真実』(産経新聞出版)
樋泉克夫「習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍
読者欄
◎◎み○☆や◎☆ざ○☆き◎☆◎ま○☆さ◎☆ひ◎◎ろ○☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数字をグラフにしてみると一目瞭然、中国経済は間違いなく衰退し
そのゾンビを助けている世界でも珍しい愚昧な国がある
♪
田村秀男『中国経済 衰退の真実』(産経新聞出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
昨今、中国のネット空間で「中国衰退」と打ち込むと厳重に検閲さ
「64」(天安門事件)と記号で打ち込んでもダメ、言論統制は以
だって周りを見れば経済がわかるブレーンは殆ど不在、イエスマン
評者(宮崎)は十年以上前から「中国経済は死んだ」「余命半年」
親中派のエコノミスト等は私たちに非難の合唱、大手メディアは一
コロナ禍でサプライチェーンが寸断され、都市はロックダウン、工
いずれ中国のオトモダチはいなくなる。
中国のGDPの30%を占めた不動産は鏖殺されたも同然、1億5
不動産ローン支払い中断、ドル建て社債はデフォルト、凄まじい焦
日本の「上品な」メディアはこういう暗黒面を伝えないから多くの
情報に敏感な欧米ファンドはあらかたが中国投資から手を引いて撤
ともかく中国経済は死に至る病の過程にある。けれども生き延びて
このゾンビ残存という奇跡がなぜ起きているか?
第一に「数字の誤魔化し」「嘘の経済統計の水増し」だ。本書はそ
第二がウクライナ戦争という『僥倖』でロシアとの交易が増え、カ
第三にイスラエルvsハマスで外交に苦渋の選択を強いられた米国
本書の特徴は大手メディアや親中派のエコノミストや官庁系シンク
数字をグラフにしてみると一目瞭然、中国経済はまぎれもなく「衰
評者がもっともビックリしたのは47ページのグラフで、「外準(
ところが、このゾンビを助けている世界一お人好しで、愚昧な国が
◎☆□☆ど□☆☆□く☆◎☆□し☆□△◎ょ◎□☆◎