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このごろ、中国共産党を狂信する小粉紅(しょうふんこう、過激な愛国主義者)たちが、日本や英国で相次いでトラブルを起こし、その様子がSNS通じて世界中に猛拡散された。

世界に新たな「反共の聖地」が2つ誕生 東の東京、西のロンドン

世界に新たな「反共の聖地」が2つ誕生 東の東京、西のロンドン
世界に新たに誕生した2つの『反共辱華聖地』。画像(左)は英ロンドンにあるセント・パンクラス駅のピアノ。画像(右)は日本人経営の中華料理店「西太后(せいたいごう)」。(SNSより)
 
2024/02/03
 
更新: 2024/02/03 大紀元

このごろ、中国共産党を狂信する小粉紅(しょうふんこう、過激な愛国主義者)たちが、日本や英国で相次いでトラブルを起こし、その様子がSNS通じて世界中に猛拡散された。

これらの「事件」を通じて、中共の小粉紅に対する国際社会の反感が高まっている。

わずか数か月の間に、世界の東方および西方で新たに反共のメッカ(聖地)とも言える「反共辱華聖地」が2つ出現した。

1つは東京都内にある日本人経営の中華料理店「西太后(せいたいごう)」。もう1つは、英ロンドンにあるセント・パンクラス駅に置かれたストリートピアノのそばだ。

「この頃、これらの聖地へ巡礼する人が後を絶たない。すべては小粉紅たちが騒動を起こしたことの副作用だ」。産経新聞台北支局の矢板明夫支局長は、自身のFacebook(1月28日)で、そう指摘した。

矢坂氏が指摘する「副作用」とは、こうした小粉紅たちが騒ぎを起こしたことが、彼らの目的とは真逆の結果を導き、かえってその異常性を世界に広めたことを指すと思われる。

一躍「反・中共の基地」になった公共ピアノ

先月19日、英ロンドンにあるセント・パンクラス駅のストリートピアノで、英国人のピアニスト、ブレンダン・カバナー(Brendan Kavanagh)氏が演奏をしていた。はじめは楽しんで聴いていた中国人の集団が、突然「撮影するな。映像を削除しろ!」と騒ぎ出した。

カバナー氏が「ここは中国ではない。自由な英国だ」と言って彼らの要求を拒むと、中国人たちは共産党仕込みの「凶暴性」をむき出しにしてきたため、カバナー氏は警察を呼ぶ事態に至った、というものである。

ピアニストにとっては、とんだ災難であった。しかし騒動から1週間後、カバナー氏は「くまのプーさん」の写真とぬいぐるみを手に、見事な「反共戦士」に変身してここへ戻ってきた。

カバナー氏は、小粉紅たちと舌戦を繰り広げたピアノを「自由の象徴」と呼び、ここで「中国共産党全体主義を糾弾し、香港と台湾への支持を表明する」という反・中共スピーチまで行った。

くまのプーさん」のぬいぐるみを手にして、セント・パンクラス駅(英ロンドン)の公共ピアノの場所に戻った英国人ピアニスト、ブレンダン・カバナー氏。2024年1月26日撮影。(SNSより)

この「反共戦士」はなんと、「数日前までは、くまのプーさんが中国で誰を暗喩しているのか、私は知らなかった。中国で、それが禁じられていることに驚いた」という。

カバナー氏の変身ぶりをめぐって、ネット上では「小粉紅たちは、ただのピアニストを、わざわざ反共戦士にしてしまった」「ついに反共神獣を持ち出したか。お見事!」といった称賛が殺到している。

コメントにあった「反共神獣」は、習近平を揶揄するあだ名の「くまのプーさん」を指すとみられる。

騒動を受けてから、例のストリートピアノはたちまち有名な「反・中共の基地」となった。現場には、自分で演奏や歌唱をするほか、わざわざ中共への抗議スローガンを掲げにやってくる華人も少なくない。

画像(左)は英ロンドンにあるセント・パンクラス駅のストリートピアノに掲げられた香港民主化デモを代表するスローガン「時代革命」の旗。画像(右)は六四天安門事件を想起させる「8964」の文字入りの服を着て、中共党首をいじる「くまのプーさん」を手にして同ピアノと記念写真を撮る市民たち。(SNSより)

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一躍「反・中共の基地」になった中華料理店

少し前に起きた一連の騒ぎにより、いまや「反・中共のメッカ」となった東京都内(中野区東中野)にある、日本人経営の中華料理店「西太后(せいたいごう)」。

「中国人お断り」のこの店に、在日の中国人インフルエンサーが相次いで訪れては嫌がらせをするため、一時は営業日でも店を開けられない状態になっていた。

ところがその後、効果てきめんの「魔除け札」を貼ったことで、迷惑な中国人は来なくなった、という話である。

この店には記者(李凌)も実際に行ってみたが、店先から店内までびっしりと、習近平を暗喩する「クマのプーさん」や「六四天安門事件」「香港独立」「チベット独立」「台湾独立」などの掲示物があった。

とにかく中国共産党が嫌がるような「反共ポスター」が壁から窓まで、貼れる所であればどこにでも、何かしら貼ってあるのだ。

画像(左)は反共ポスターを貼って中国人迷惑インフルエンサーを撃退した、東中野駅(西口)にある中華料理店「西太后」。 画像(右)は店内に掲示された「89」のうちわ。(李凌/大紀元

事件の発端は、店先に貼ってあった「中国人や韓国人の入店を拒否する」という貼り紙だった。

店主は、なぜ「お断り」するのか、その理由について説明する張り紙をしている。そこには、「妻が病弱であり、感染症対策のため、しばらくの間は最近来日した中国人は来店を拒否させていただくが、在日中国人は歓迎」と日本語と中国語で書かれていた。

そんなある日のことである。在日の中国人インフルエンサー「油頭四六分」は、この貼り紙に怒り、ずかずか店に入ると「中国人を差別した!」と大声で騒ぎたて、自分で警察に通報した。

もちろん彼は、その様子を撮影している。少なくとも、もう1人、カメラマンがいるところを見ると、始めから計画しての行動であろう。彼の目的は「自分が主役となって、日本で差別される中国人の名誉と権利を守るために、日本人と闘う姿を動画でアピールすること」である。

この男は、駆けつけた警察官から「店に対して(貼り紙の撤去を)強制することはできない」と諭され、その場を離れるように促された。その間、日本の警察官は終始、この中国人に対して、敬語を使った丁寧な日本語で対応している。

それでも怒りが収まらない「油頭四六分」は、いっそう興奮して、中国大使館、東京都総務局、東京法務局、日本弁護士連合会などへ連絡し、自身の苦情を申し立てた。さらに、動画に撮ったその一部始終を、中国の複数の動画サイトに投稿した。

「油頭四六分」の動画がSNSで広く拡散されたため、店の電話には中国からの嫌がらせの匿名電話が殺到した。昨年、福島産の魚介を扱う店に、中国からの嫌がらせ電話が殺到して営業妨害をしたのと同じ状況である。口コミサイトには、意図的とみられる低評価や、みにくい罵詈雑言であふれた。

さらに同店にはその後、何人もの中国人インフルエンサーが訪れ、全く同じ目的で、同様の大騒ぎをするようになった。一時は、営業日でも店を開けられない状態になったほどである。

そうすると、こうした店の災難を知った多くのお客さんが「来店して応援する」という展開になった。なかには、何時間もかけて電車を乗り継ぎ、応援するため遠方から来店する日本人のお客さんもいるという。

こうして事態は、貼り紙に文句をつけた中国人インフルエンサーの想定外の方向へ進んだ。

なにしろ「反・中共」の物品が少しでも映像にうつっていれば、中共当局に削除されてしまうため、迷惑インフルエンサーの目的であるSNS拡散ができなくなる。わざと騒ぎを起こす意味がなくなるのだ。

同店は、この事件でかえって注目を集めるとともに、店主の信念の強さに賛同する多くの支持者が来店して、店は繁盛するようになった。

海外からは「日本に行ったら、絶対ここへ立ち寄る!」と、店への支持を表明する中国人、台湾人、香港人も多い。

店はたちまち、中国共産党に反対する外国人や日本人が訪れる「メッカ」となった。

西太后」店内に置かれた反共グッズ。香港民主化デモの代表的なスローガン「香港を取り戻せ、時代の革命だ(光復香港,時代革時代革命)」が書かれたグッズの数々。(李凌/大紀元
西太后」店内に掲げられた反共ポスター。(李凌/大紀元

中共≠中国(中共は中国ではない)

少し前のこと、「西太后」の壁のある一角には、迷惑インフルエンサー「油頭四六分」の写真とともに「中國人不惹事(中国人は騒ぎを起こさない)」の文字が印刷された掲示物があった。

つまり「(騒ぎが起きるのは)お前ら日本人が悪いからだ」というのだ。迷惑中国人の勝手な言い分である。

ところが、この掲示物が最近、日本人によって「上書き」されたことがネットユーザーの投稿でわかった。新たに貼られた紙には「中国共産党は中国人を代表できません」と書かれてある。

その通り。素晴らしい日本人の覚醒である。外来の悪魔思想である共産主義を中国に持ち込み、伝統文化を破壊し、民衆を洗脳した中国共産党は本来、中国人と同一視してはならないからだ。

世界には、中共の悪魔思想から完全に離脱した、心優しい中国人や華人(在外のチャイニーズ)がたくさんいる。彼らは、本当の真偽や善悪をわきまえるとともに、中共の悪政によって中国国内の庶民が虐げられていることを心底憂いているのだ。

そうした正常な感覚をもつ中国人や在外華人がいる一方で、中国共産党による長きにわたる洗脳教育、ひいては「反米仇日が金になる」という歪んだ現実を前にして、人間としての良心や正気を失った「小粉紅」も存在するのは確かだ。

しかし、そうした国際社会から唾棄される小粉紅たちも、ある意味では中共の被害者であろう。ロンドンの駅や東京の町中華に現れた迷惑な小粉紅たちは、そうした中共による「洗脳の被害者」の典型であった。

中共は、中国に非ず。

本来の、人間味あふれる中国人は、あの小粉紅のような狂気の眼をしていない。

 

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エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
 
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。