18日午前8時頃、中国南部の広東省深センで発生した邦人男児刺殺事件。地元の病院に搬送された後、19日未明に死亡が確認され、わずか10歳でこの世を去った。
容疑者の男(44)はすでに当局によって身柄を確保され取り調べが行われいるが、日本側には動機など詳細な情報は伝えられていない。6月に発生した邦人母子殺害事件でも、中国共産党(中共)当局から日本側に容疑者の動機などの具体的な情報は伝えられなかった。
この事件は、中共が長年にわたって中国人に対して行ってきた「憎悪教育」「反日プロパガンダ」の結果だとされ、多くの中国人は男児が通っていた深セン日本人学校を訪れて花を手向け、「ごめんよ」と悔し涙を流している。
そんななか、理想的な未来を歌に託した「深セン日本人学校」の校歌が中国のSNSで共感を呼んでいる。
「(歌詞)人の心 見えないから 戸惑うけれど きっと分かり合える」
「(歌詞)笑ってゆこう、素直なままで、キレイな色で未来を描こう」
「(歌詞)笑ってゆこう さあ手を繋ごう 愛を信じて 世界を開こう」
「(歌詞)笑ってゆこう 素直なままで 輝く声で 未来を呼ぼう」
歌詞には中国語訳が付けられ、「違いを乗り越えて手を携え前向きな気持ちで未来に向かっていこう」と呼びかける歌詞は、多くの中国人の心を揺さぶった。
「素直なままで」と題された同校校歌は歌手の大黒摩季さんによる作詞・作曲で、大黒さんは学校設立の際に深センを訪れて、子供たちの意見を聞いて歌を完成させたという。
校歌の関連トピックスには、 「人を悪魔に変える中共統治下の中国の教育とは天と地の差だ」「この校歌素敵すぎ!」「自分の子もそういうふうに育てたい」「日本人が世界から尊敬されるのには理由があるんだね」といった称賛のコメントが多く寄せられている。