パルデンの会

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10月14日には、東京・文京区区民センターで「隠されたウイグル核爆被害者に関するシンポジウム」を開催

中国共産党による核脅威を忘れずに」ウイグル核爆被害者に関するシンポジウム開催

「中国共産党による核脅威を忘れずに」ウイグル核爆被害者に関するシンポジウム開催
シンポジウムに登壇したウイグル人外科医のアニワル・トフティ氏(中)、台湾国防安全研究院の副研究員侍建宇氏(左)日本ウイグル協会副会長、田中サウト氏(大紀元
 
2024/10/16
 
更新: 2024/10/17 大紀元
 

 

10月16日は、中国共産党中共)が核実験を開始してから60周年にあたる日である。10月14日には、東京・文京区区民センターで「隠されたウイグル核爆被害者に関するシンポジウム」を開催した。ウイグル人外科医のアニワル・トフティ氏、台湾国防安全研究院の副研究員である侍建宇氏などが登壇し、中共による核の脅威への関心を呼びかけた。

 

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中共は1964年~96 年まで東トルキスタンのロプノールで46回の核爆発実験を行ったが、核実験場周辺の住民が健康被害に苦しんでいる事実を一切認めていない。

「Death on the Silk Road」の取材班の一員であるトフティ氏は新疆ウルムチ市で、腫瘍外科医として13年勤務していた。同氏の話では、新疆では、核実験が行われたことはほぼ誰もが知っているが、その危害については知らされていなかった。

 

1994年、腫瘍科の主任が「君たちウイグル人の健康状態は漢族と比べて非常に劣っている。主要科に入院している患者の半数近くが少数民族だ」と言った。トフティ氏が勤務していたのは鉄道中心病院で、鉄道関係の労働者しか診療を受けられない。当時、労働者の中で少数民族は5千人余り、漢族は16万人だった。しかし、入院患者の半分ぐらいが少数民族である。このがん患者の比例の差がおかしいと思ったトフティ氏は1人で密かに調査を開始した。

同氏は「主任の指摘がなければ、私は今も気づかなかったかもしれない」と語った。

「2年間かけて調査した結果、血液がん、甲状腺がん、肺がん、リンパがんの発生率が非常に高いことがわかった。これらのがんは放射線と関連があることも本で確認できた。そのため、核実験との関連性が明らかになったのだ」

台湾国防安全研究院の侍建宇副研究員によると、中共は1964年から新疆地区で核実験を開始し、これまでに46回の核爆発実験を行った。その中で11件の事故が発生し、大量の核の灰が中国とカザフスタンの国境に落下し、後の死亡率が1.3〜1.8倍に増加したという。特に楼蘭遺跡近くで行われた3回の地表核実験は、19万人のウイグル人が即座に死亡し、現在も129万人が放射線病に苦しんでいる。さらに、3700人以上が白血病を患い、1万3千人が甲状腺がんを発症している。

侍氏は、中共の核の脅威は確かに存在するが、それは台湾に対するものだけではないと考える、「中共核兵器アメリカ、さらには日本を標的にしている可能性が高い」としている。

日本被団協ノーベル平和賞受賞について、侍氏は、「これは非常に喜ばしいことだと思っている。核の脅威がまだ消えていないことを世界に知らせる重要な一歩である。世界中の強国は、この問題に改めて注意を払うべきだ」と述べた。トフティ氏は、「長年にわたるこのような活動を経て、ようやく今になって少し希望を感じるようになった」と語った。

トフティ氏は「日本には悪い隣人がいて、彼は核兵器を使って他国を脅している。日本はかつて核兵器の攻撃を受けた経験があるが、そのことを忘れてはいけない。そして、その核兵器は私たちにも苦痛をもたらしている。この脅威を軽視してはならない。核兵器を使った戦争は世界の終わりを意味するのだ」と、核兵器の危険性を強調した。

さらに、「日本の皆さんには、中共の強権に対して、いつまでも屈するべきではなく、毅然とした姿勢を示すべきだ」と主張した。