立花孝志氏へ情報提供の増山誠県議を「除名」、岸口実県議は「離党勧告」検討…兵庫維新の会
兵庫県知事の内部告発問題に絡み、日本維新の会の県議が政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏への県議会百条委員会の音声データや文書の提供に関与したことを受け、県組織「兵庫維新の会」が、元百条委委員の増山誠氏(46)を最も重い除名処分、元副委員長の岸口実氏(60)を離党勧告処分とする方向で検討していることが複数の維新関係者への取材でわかった。
兵庫維新は24日、党紀委員会を神戸市内で開き、増山、岸口両県議に対する聞き取り調査を非公開で実施。早ければ25日の執行役員会で処分内容を決定し、26日に公表する方針。
日本維新が実施した調査や本人の説明によると、増山氏は昨年10月下旬に立花氏と連絡を取り、知事選告示日の同月31日、神戸市内のカラオケ店で面会。同月に非公開で行われた百条委の証人尋問で自身が録音した音声データと、備忘録として作成したメモを渡した。
岸口氏は昨年11月1日、同市内のホテルで民間人とともに立花氏と面会。2人のうちどちらかが文書を提供した。文書には、先月亡くなった竹内英明前県議について、斎藤元彦知事を陥れた「黒幕」などと記載されていた。
このほか、日本維新は県議の白井孝明氏(41)が立花氏と電話し、文書の内容を確認されるなどしたとして調査を進めている。兵庫維新は、この調査結果を踏まえ、白井氏の処分内容を検討する方針。
兵庫県政混乱巡り市民団体が集会 思想家の内田樹さんら講演「公人の資質とは何か考えるべき」 神戸
兵庫県の斎藤元彦知事に絡む告発文書問題やその後の混乱を巡り、市民団体「兵庫県政を正常に戻す会」が24日、神戸市中央区の神戸文化ホールで集会を開いた。思想家で神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんらが講演した。 【写真】講演する思想家の内田樹さん 同会は今年1月に発足。斎藤知事が再選された昨年11月の知事選について、県警と神戸地検に「迅速かつ厳正なる捜査」を求める署名活動をしている。24日時点で3500筆以上の署名が集まっており、3月上旬に提出する予定という。 同会によると、集会にはオンラインでつないだサテライト会場を含めて1500人が参加した。 講演で内田さんは「みんなが幸せに暮らすために自治体がある。県がそもそも何のために存在するのか、(県政の正常化には)原点に返ることが必要」と強調した。自治体の役割について「市民生活を守り市民の成長を支えることが公共の使命」と指摘。公人には道義性が求められるとし「地方公共団体の『公共』という言葉の意味と、公人の資質とは何かを考えるべき」と語った。 会場では、社会学者で東京都立大元教授の宮台真司さんのビデオメッセージも流れた。(長沢伸一)
兵庫県会百条委メンバーら被害 SNSのデマなどに抗議 市民団体が集会 県議が実態を報告
兵庫県の告発文書問題を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)メンバーへの誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいるとして、市民団体「百条委員会を守る市民の会」が、集会「SNSによるデマ、誹謗中傷との戦い」を同県尼崎市立小田南生涯学習プラザ(同県同市長洲中通1)で開いた。市民ら約250人が参加した。
集会では知事選中にネット上にデマを流されたとして公職選挙法違反容疑で刑事告発した稲村和美氏の後援会共同世話人津久井進弁護士が講演。「選挙中にはSNSや動画配信サイト、ニュースサイトのコメント欄で誤情報が流され、『ウィキペディア』の書き直しが繰り返された」とし、「『いいね』を得たり収益目的で閲覧回数を増やしたりするため、分かりやすく刺激的で、後味が悪い言葉や切り抜き動画があふれた」とした。
一方で「立場が違えば自分たちも同じことをしてしまう可能性がある」とし、「規制強化は危険もある。ファクト(事実)をきちんと見ているか、簡単に二項対立にしない-など民主主義の作法を守ることが大切」と強調。「今後もSNSは発達していく。その『闇』と戦うことはますます大切になる」と訴えた。
その後、百条委メンバーの庄本悦子氏(共産)、丸尾牧氏(無所属)、北上哲仁氏(ひょうご県民連合)が登壇。丸尾県議は「SNSでの攻撃は昨年7月ごろから始まり10月ごろから激化した」と明かした。攻撃的なメールやSNSの投稿が相次ぎ、選挙が終わっても留守番電話に怒声が30件ぐらい入ったり、身に覚えのない商品注文の連絡があったりしたという。
1月には元委員の竹内英明氏が亡くなった。世論は今も斎藤元彦知事の支持派、反対派で分断が続くが、北上県議は「斎藤知事が憎いとか、知事を引きずり下ろそうと問題追及したのでも調査をしたのでもない。亡くなった竹内県議の志を引き継ぎ、県民本位の県政をつくりたい」と話した。(広畑千春)



