人権団体が新疆から逃亡したカザフ族に対し警鐘を鳴らす
同団体によると、23歳の男性はカザフスタンで拘束されており、中国へ強制送還される可能性があるという。

人権団体は、数週間前に新疆ウイグル自治区から逃亡した23歳のカザフ族の男性を中国に強制送還しないようカザフスタンに要請し、同男性は中国で迫害や収容に直面する可能性があると警告した。
新疆ウイグル自治区での抑圧の被害者であるカザフスタン人のために活動するボランティア団体「アタジュルト」は金曜日、イェルジャナット・アバイという男性がカザフスタン警察に拘束されたことを確認したと発表した。
同団体を率いるセリクジャン・ビラシ氏は、中国国籍のイェルジャナット・アバイ氏が中国国境から約40キロ(25マイル)離れたアルマティ県ジャルケント郡のパンフィロフ市拘置所に拘留されていると述べた。
「彼はいつでも新疆ウイグル自治区の国家安全保障局やカザフスタンの国家安全局によって秘密裏に中国に連行される可能性があり、彼の具体的な状況は誰も把握していません。この件が世界に公表されない限り、カザフスタン政府は彼を本国に送還することは不可能でしょう」とセリクジャン氏は述べた。
米国に亡命中のセリクジャン氏は、2017年以降、中国共産党が推定180万人の少数民族ウイグル族、カザフ族、その他のイスラム教徒を大量収容所に収容していた中国の強制収容所から、同じカザフ族の同胞を解放するよう声高に訴えてきた。中国政府はこの疑惑を否定している。
「新疆ウイグル自治区の多くの若者は、雇用機会を提供するという様々な口実で警察に召喚されたり、学習センターに送られたりしています。実際には、彼らは中国本土の工場で働くよう手配されています。その多くは健康に有害な化学工場であり、賃金は新疆よりもさらに低いのです」とセリクジャン氏は述べた。
アタジュルトによると、イェルジャナット・アバイ容疑者は3月27日にカザフスタンに入国し、4日後にカザフスタンの都市アルマトイでこのグループに助けを求めた。彼は中国新疆ウイグル自治区伊犁州公流県出身だと主張した。
彼が中国を出国した状況やカザフスタンで拘束された理由はすぐには明らかにならなかった。
RFAはカザフスタン内務省とアルマトイの中国総領事館にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
編集者:マット・ペニントン。