パルデンの会

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秘密裁判で15年の判決を受ける

チベット文化を紹介するウェブサイトの創始者表現の自由を行使したことによって、秘密裁判で15年の判決を受ける

ICTレポート,2009年11月16日
  中国政府環境省の役人であり、「チュメ=灯明」 
(www.tibetcm.com)と名付けられたチベット人に影響力のあるチベット語サイトの創始者でもあるクンチョック・ツェペル氏は国家機密漏洩の名目で15年の刑を言い渡されたとの情報がチベット本土から亡命チベット人に伝えられました。
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罪状の幾つかはチベット文化保存を意図するウェブサイトの内容に関わるものであり、また去年の抗議デモに関する情報を流布させたことも問われたと思われています。 39歳になるクンチョック・ツェペル氏は今年2月26日早朝自宅で逮捕され、その際家は荒らされ、彼のパソコン、カメラ、携帯電話が押収。家族はその後、先週まで全く彼の居所を知ることができず、11月12日に家族に呼び出しがあり甘?省、甘南チベット族自治州カニホ(甘南)中級人民法院で行われた秘密裁判の判決として、15年の禁固刑判決を言い渡されたことを通知されました。 このニュースは、米オバマ大統領、訪中時の演説で、「情報の自由と検閲のないインターネットの開示の重要性」を訴えた時と同じくして届きました。 一週間の予定でアジアを訪問中のオバマ大統領は上海で学生を前にしたスピーチでこう語りました。 「情報がより自由になることで、社会はより強くなる。なぜなら、それによって世界中の国々の市民が自国の政府に責任を問うことが出来るからです」 クンチョック・ツェペル氏は東チベットのアムドにあるMachu (Chinese: Maqu) county 甘南で1970年に遊牧民の子として生まれ、チベット語、英語と中国語を流暢に話す。 1997 から1999年に渡りBeijing Nationality University北京人民大学で中国語と英語を学び、引き続き Lanzhouにある北西人民大学で英語を学んだのち、2004年に、 Tibetan Nationality Middle School in Machuにあるチベット人民中学校でチベット語と英語の教職に就きました。2005年にチベットの芸術と文学を紹介するウェブ サイトを若きチベット人詩人である Kyabchen Dedrol とともに立ち上げました。過去数年間の間に何度も(検閲のため)閉鎖されたこのウェブサイトはチベットの芸術や文学の紹介を目的として自己負担で立ち上げられました。クンチョック・ツェペル氏の友人の証言によると 拘束中の9ヶ月の間の尋問などで彼の健康は損なわれており、状態が心配されています。拘束されるまでは、主に彼の収入で家族を養っており、彼の妻も、国家公務員でしたが、今は病気の娘の介護をしています。クンチョック・ツェペル氏は1995年にも政治的活動の疑いをかけられ拘束されており、その際、拷問を使った尋問を経験するが、無実を主張した結果2ヶ月後に釈放されました。現在亡命にあるクンチョック・ツェペル氏の親しい友人が今日語るには、「2月にクンチョックが行方不明になってから彼の家族はすでに9ヶ月もの間,帰りを待っ苦悶の日日を過ごしてきたのに、今度はこのような重刑で更に苦しむとこになる。国家機密に関係した罪ということだけで、クンチョックがなぜ15年もの判決を受けたのかも,知らせれておらず、彼は弁護士との接見も禁じられている。」 中国政府は“国家機密”の 起訴内容を明らかにする必要がなく,“国家機密”に関する法律や規則は、共産党の管理する政府機関と公安が一緒になって施行し、“国家機密”を漏洩または入手したとして、犯罪として立証する不透明なシステムを作り上げています。 中国の 人権を監視する団体 Human Rights in Chinaの発表では、政府の癒着から来る秘密管理と、公的な国家機密管理とで、中国共産党指導者らにとって都合の良い情報が国家機密と見なされ、必要に応じて、すでに公開されている情報でも、流布を止めることができます。国家機密法と規則は、その内容により一般に開示されておらず 犯罪に問われた場合、その個人が違反した内容を知ることは非常に難しく、中国首脳陣の呼ぶ所の“協調性のある社会”とは、批判の声を発する者は厳重に取り締まられるという管理社会を指す。 以下のリンクはHuman Rights in Chinaの2007年6月12日の報告書; ‘国家機密:,’中国の法的迷路http://hrichina.org/public/contents /press?revision%5fid=41505&item%5fid=41500) 2008年3月以降チベットで起きた抗議行動に付いて声を挙げる者を黙らせるため中国政府は取り締まりを強化しており、取締りの際に起きている拷問、蒸発、殺害などの隠蔽行為を強化させています。 このチベット文化や宗教に対する取締りは,新たに強化させており、現在ではチベット人アイデンティティーに関する表現はほぼ「反動主義者」や 「分裂主義者」のレッテルを貼られ長期にわたる懲役または,それ以上の刑に問われます。チベット人文化人、作家やブロガーで、現状に対して自己の意見を表現する者は以前より高い危険を伴い、“蒸発“したり長期に渡る禁固刑を言い渡されている報告が寄せられています。 (訳 eli walamatsu さん)
http://www.savetibet.org/media-center/ict-news-reports/fears-missing-tibetan-writer-continued-crackdown-writers-and-artists