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中国各紙、オバマ発言を“つまみ食い” 大統領の真意伝わらず?

中国各紙、オバマ発言を“つまみ食い” 大統領の真意伝わらず?

2009.11.17 19:46
 【上海=河崎真澄】17日付の中国各紙は、上海で16日に開かれたオバマ米大統領と大学生らとの対話集会を大きく報じた。だが、記事では大統領が遠回しに人権改善を促したことやインターネット検閲を問題視した点には触れず、「強大な中国を歓迎した」など中国に都合のいい発言だけを“つまみ食い”して伝えた。国営新華社通信は大統領の発言の全文をネット掲載したが、「検閲」に関する部分を一時、カットした。中国の一般大衆は新聞の活字情報に頼っているため、大統領の真意はほとんど伝わらなかったようだ。
 中国紙の環球時報や新聞晨報などは、「中国を封じ込めるつもりはない」「一つの中国政策を支持」などの発言を1面の見出しに掲げ、大統領の初訪中と学生らとの直接対話を手厚く伝えた。発言の背景を「米中のパワーバランス変化」などと解説し、経済的な実力をつけた中国を印象づけて読者の自尊心をくすぐった。

貼り付け元  <http://sankei.jp.msn.com/world/china/091117/chn0911171947005-n1.htm> 
 しかし、大統領が表現や信教の自由と少数派民族の政治参加を「人類の普遍的権利」と述べたことや、中国当局によるネット規制を念頭に、検閲のない自由なネット環境を「強く支持している」と強調した点などは、新聞記事にはほとんど取り上げられなかった。
 新華社による大統領発言の全文翻訳では、17日朝の段階でネット検閲に関する段落がすっぽり抜け落ちており、米ワシントン・ポスト(電子版)などは、発言の検閲問題を指摘している。17日夕の段階で問題部分の発言はなぜか復活掲載されたが、翻訳には一部あいまいな点も残る。
 地元テレビ局による対話中継や16日夜の中国中央テレビによる全国向け再放送では、大統領の発言に中国側が用意した同時通訳の中国語の音声を大きくかぶせて英語の肉声が伝わりにくい“工夫”もこらした。
 上海の学生対話集会は米側の強い要望に中国が折れて実現したというが、人権や表現の自由など大統領が対話の場を通じて大衆に訴えたかった真意は、中国の巧妙なメディア戦術によって覆い隠されたようだ。
貼り付け元 <http://sankei.jp.msn.com/world/china/091117/chn0911171947005-n2.htm>;

NYタイムズが米中の力関係変質に警告

2009.11.16 18:35
このニュースのトピックス:オバマ米大統領
 【ワシントン=山本秀也】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、北京での米中首脳会談に臨むオバマ米大統領が、「銀行家に敬意を払いにやって来た浪費家の役回り」を演じることになると論じた。中国が世界最大の米国債保有国となったことで、中国が人権問題で対米配慮を拒むなど、米中の力関係が変質し始めたことに同紙は警鐘を鳴らしている。
 同紙によると、中国政府高官は、ワシントンで開かれた米中戦略経済対話とみられる7月の会合で、オバマ政権が進める医療保険制度改革について、「財政赤字への影響」を詳しく問いただすなど、最大の“対米出資者”であることを米側に印象づけた。
 ここ十数年の米政権は、ブッシュ前大統領が為替操作問題で中国を非難したほか、クリントン元大統領が人権状況の改善を中国に求めていた。ところが、中国の米国債保有高は、今年7月で8005億ドルに達し、中国は存在感を強めた。
 オバマ大統領は、「中国封じ込めを図ってはいない」と強調し、胡錦濤国家主席との会談に向けて、人権問題の突出を避け、中国による為替操作も否定。同紙は、「中国が内需刺激策などで景気後退と戦っているおかげで、米国は救われている」とする政府当局者のコメントを伝えた。
 スタインバーグ国務副長官は、中国の成長や増大する国際的な役割が、他国の安全や幸福を犠牲にするものではないという「戦略的な保証」を世界に与えるよう促した。同紙は、これが前政権当時に示された「責任ある利害関係者」に替わるオバマ政権の対中指針となるとみている。
 こうした中、オバマ大統領は、今回の訪中を念頭に、訪米したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との会談先送りを決定。一方の中国は、米首脳の訪中前に行ってきた中国政治犯の一部釈放に今回は応じる気配を見せないなど、米国の過剰な配慮と中国の強気が目立っている。

貼り付け元  <http://sankei.jp.msn.com/world/america/091116/amr0911161837006-n1.htm>