ロシア、キルギスに秩序回復求める 騒乱の死者百人超す
2010年6月14日 08時56分
【モスクワ共同】ロシアのメドベージェフ大統領は１３日、民族間対立による騒乱が続く中央アジア・キルギスのオトゥンバエワ暫定大統領と電話会談し、社会秩序を早期に回復し民族衝突を終わらせるよう求めた。ロシアのチマコワ大統領報道官がインタファクス通信などに明らかにした。キルギス保健省によると、騒乱による死者は１０２人に達し、負傷者は１３５０人を超えた。
会談でメドベージェフ氏は、ロシアの発案により、ロシアやキルギスなど旧ソ連諸国で構成する「集団安全保障条約機構」の加盟国高官が１４日に会合を持ち、キルギス情勢への対応を協議すると述べた。
メドベージェフ氏はまた、キルギス国内のロシア軍施設や軍関係者の安全確保のため、首都ビシケク近郊のカント空軍基地に部隊の増派を決めたとオトゥンバエワ氏に伝えた。
キルギス南部ではキルギス人と少数派のウズベク系住民の対立が騒乱に発展。ジャララバード市では１３日、武装した若者の集団が夜間外出禁止令を無視、家屋への放火などを続けた。騒乱が始まったオシ市では情勢はやや沈静化したという。
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投稿者:石川 一洋 | 投稿時間:18:07
