パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

山の中で最近、やたらとイノシシが死んでいる

パンダの次が イノシシか?  
日本人はダメダね~!



口蹄疫が事実上の終結宣言を迎えた。
<宮崎、家畜の移動制限を解除/3カ月の口蹄疫禍に区切り>
http://www.asahi.com/national/update/0726/SEB201007260069.html
<宮崎県に発生した口蹄疫で27日午前0時、家畜の移動制限が、外出自粛などを求めた
県の非常事態宣言とともに解除された。3カ月余り続いた口蹄疫禍は一応の区切りを迎えた。
宮崎市の発生農場を中心に10キロ圏内が家畜などの移動制限区域に、10~20キロ圏が搬出制限区
域に設定されていた。家畜のいなくなった畜産農家風評被害を受けた観光、疲弊した地域経済など
の復興はこれからで、食肉輸出を再開するための「清浄国」への早期復帰など、課題は山積みだ。

記者クラブ利権を共有するために談合を繰り返している大マスコミだけを見ていると、
コトの本質がすっぽりと抜け落ちるさまを、もうあなたや、あなたは充分にご存じだと思う。
口蹄疫においてそれは何か。
現場はみんな知っていながら、どこも報じないことがあるのだ。それは「野生動物への
感染はどうなっているのか」ということだ。
 ウィルスは相手を選ばない。
蹄が偶数に割れている動物すべてに、感染するのである。発端が水牛だったのはご存じの
通りだ。そのあと、牛、豚へと広がった。

 しかし宮崎県の山野にはほかにも偶蹄類がいる。イノシシしかり、シカしかりである。
イノシシについては「山の中で最近、やたらとイノシシが死んでいる」という猟師の証言を
「現地の記者たちは知っている」という情報を得た。これ、私は複数の関係者から聞いて
いる。しかし、誰も書かない。なぜか。県庁の中に記者クラブはあり、県としては一刻も
早く事態の収拾をはかりたいからじゃないのかね。

 家畜を飼っている場所ばかり消毒して殺処分をしていてもあまり意味はなかったということだ。
それでも感染が防げないと「風や小動物で感染が広がっている可能性がある」などという
「専門家の意見」が流れた。私も紹介した。うかつだった。そんなものよりも、
はるかに感染する可能性が高い偶蹄類が、山野を駆けめぐっているではないか。

 県境を境に感染がくい止められていたのも、今となっては奇妙だ。イノシシやシカは
県境を理解してそれを越えないのかね。県境の検問所で蹄を消毒液につけるのかね(笑)。

 そんなことはあり得ないでしょう。これも記者は知っている。
「県境で防げているというのはフィクションだ」と。
 すべて「大人の事情」の中で作られ
た物語が流布されているのではないか


もちろん私は一刻も早い口蹄疫の終焉を願うものだ。しかし、中途半端なことをやって口をぬぐって
もし再発でもすれば、今度こそかの地の畜産は壊滅的な打撃を受けるだろう。
押さえ込みに成功したならば、もちろんそれは素晴らしいことだ。であれば今書いたような
野生動物も含めて「本当に何があったのか」をきちんと検証すべきである。
最初の感染がなぜ起きたのかすら、ちゃんと明らかにされていないではないか。
さきほどポツダム宣言や、かつて干戈を交えた国々との関係について書いたが、
確かに日本国は自分たちについても「過去の清算」が下手なのである。
喉元をすぎればすぐに熱さを忘れてしまう。「清算」をすることによって責任をとる人間が出て
くることを恐れるからだ。これは、責任をとるということが腹を切る、つまり命まで奪うことを
意味した、武士の時代の影響があるように私には思われる。今の時代、命まではとらない。次の
世代のためにきちんと「何があったのか」を精査する習慣をつけたいものだ。

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