国際宗教自由連合日本委員会委員長 渡辺久義
― 記 ―
日 時:平成22年10月5日(火) 午後1時会場、1時半~4時
会 場:アルカディア市ヶ谷(私学会館) 6階 阿蘇
内 容:講 演「チベットの宗教迫害と人権弾圧」
講 師 小林秀英先生(チベット問題を考える会代表、真言宗智山派 雪蔵
山十善院住職)
コメンテーター 福島貴和先生(善光寺 玄証院住職)
室生 忠先生(宗教ジャーナリスト)
主 催:国際宗教自由連合日本委員会 後 援:宗教新聞社
講演録音です MP3
http://music.palden.org/tibet10-5-1.mp3
http://music.palden.org/tibet10-5-2.mp3
小林先生から 非常に興味深いお話。
ダライ・ラマ13世の遺言が 中国共産党入場以前に 全国に流され、それが現実になっている驚愕的な資料。先生の講演から起こしましたが 引用は「14人のダライラマ」からだそうです。
ダライ・ラマ13世 遺言
1879-1933
ここチベットの中心でこの国の宗教が、この国の政治が
内から外から脅威に晒されるであろう。
我らが我ら自身の手によってこの国を守らんと決意せよ。
さらには 信仰心が巣くう尊敬を勝ち得たもの達、
すなわちこの国の宗教を支える高僧 皆たちどころに消えうせ
名も亡き者と化すであろう。
僧侶は命を奪われ、僧院はことごとく破壊されるであろう。
法の掟は その威力を失うであろう。
土地も財産も政府 官吏に疎通するものは没収されるであろう。
官吏たちは自らの敵に奉仕する運命、もしくは乞食のごとく国を彷徨う
運命を余儀なくされるだろう。
生きとし生けるもの 皆 底なしの苦界に沈む。
生きとし生けるもの 皆 深く恐怖の海に沈む
そして苦しみの中 いくつもの昼が、いくつもの夜が
その重い太陽を引きずるが如く、過ぎていくであろう。
チベット人が国を離れ、それ以後100万人も居た僧侶、尼が消え、6000寺あるいは末寺も入れると8000余りの寺のうち99%に至るまで破壊され尽くした。
そして驚くべき人数、120万人のチベット人が 中国入場より現在までに
殺害された。 現代版 ドイツのホロコーストを再現しているようである。
拷問が続く。 法王13世は起きる悲劇を書きとめたが、戻る笑顔の事は書きとめられていないのだろうか?
51年続いたのであればもう終わりにしてほしい。
ガンジー爺の非暴力とは
暴力と 臆病とを 選べといわれたら 臆病はえらばない。
人を裁く事と 人を許す事 のどちらを選べといわれたら 人を許す。
人を許すという事は 人を裁く力の持っているものが許すのであり、
裁く力のないものがどうしようもなくなって許すのではない。
武力と非暴力の違いや 人を許す事などはその前提を深く考えなければ
ならない。