なぜ理解できない 「はだか の王様」
与党議員も丹羽大使更迭要求 超党派議連が決議採択へ
2012.6.12 23:23 産経新聞
超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長・山谷えり子自民党参院議員)は12日、国会内で総会を開き、東京都による尖閣諸島(沖縄県石垣市)購入を批判した丹羽宇一郎駐中国大使の更迭を求める決議を採択する方針を全会一致で決めた。決議の文案が策定され次第、持ち回りで採択する。
総会には、民主党の長尾敬、向山好一、森岡洋一郎、谷田川元、空本誠喜の各衆院議員が出席し、全員が更迭に賛同した。向山、森岡両氏は9、10両日に民間団体が主催した尖閣諸島付近での集団漁業活動に参加している。
総会では、自民党の山東昭子前参院副議長らが「このような発言をする大使は罷免が適切だ」と次々に丹羽氏の更迭を要求。向山氏が「山東氏の意見に賛成だ」と同調したこともあり、自民党の下村博文元官房副長官が決議採択を求め、議連事務局長の長尾氏が出席議員に諮ったところ、全員が拍手で了承した。
玄葉光一郎外相は「不適切な発言だったので注意を指示した」と説明したが、更迭については「丹羽氏は深い反省の意を表しているので考えていない」と重ねて拒否した。野田佳彦首相は「大使の発言は不適切だった。大使も深く反省している」と述べた