ロンドンに拠点を置く非営利組織「
フリーチベット」によると、死亡したのは22歳の男性。一方、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は年齢を19歳と伝えるなど、情報が錯綜(さくそう)している。
チベット族の
焼身自殺は今年初めてのケースとみられる。09年2月以降、昨年末までに95人が
焼身自殺を図り、このうち少なくとも81人が死亡したとされる。5年に1度の
中国共産党大会が開かれた昨年11月には、1カ月で28件に上ったという。
習近平(シーチンピン)党総書記は就任演説で国内の「団結」を強調したが、人権活動家らは、中国政府が社会の安定を理由に
チベット族の抑圧を続ければますます反感を招くばかりだと警告している。