パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

カム、タウで尼僧が焼身抗議 内地119人目



2013年06月12日

6月11日、現地時間午後5時頃、カム、タウ(ཁམས་རྟའུ་རྫོང་四川省甘孜チベット族自治州道孚県道孚)で1人のチベット人尼僧が焼身を行った。明らかに中国のチベット弾圧政策に抗議したものと思われる。すぐにダルツェンドの病院に運ばれたというが、未だ生死は不明。

事件発生後、電話やネットが遮断され、現地との連絡が途絶え、彼女の氏名、年齢、所属尼僧院の名前、出身地、及び焼身時の状況、どのようなスローガンを叫んだのか等の詳細は未だ伝わっていない。病院に運んだのが、警官なのか、チベット人なのかも分かっていない。

焼身の場所はニンツォ僧院(ཉི་མཚོ་དགོན་)傍であり、そこは警察署にも近く、嘗て中国政府の図書館と役人の宿舎があった場所であるという。

http://livedoor.blogimg.jp/rftibet/imgs/2/7/2703520e-s.jpgニンツォ僧院で行われている討論会

折しも、ニンツォ僧院では6月10日から10日間の予定で「第5回カム、ジャングン・チュチェンモ(冬の討論会)」という大規模な僧侶たちの学習会が行われている最中であった。この集会にはカム地方の50の僧院、尼僧から約3000人の僧侶、尼僧が集まっているという。

この集会は問答を中心とするものではあるが、その他高僧の説法や各種のセミナーも行われる。初日にはダライ・ラマ法王とパンチェン・ラマ10世の写真も掲げられたという。

http://livedoor.blogimg.jp/rftibet/imgs/d/9/d96845e4-s.jpg2011年リタンでの討論会

前回の集会は2011年に5000人以上の僧侶を集めリタンで行われたが、その時も大きなダライ・ラマ法王の切り抜き写真が掲げられた。2012年にはタウのニンツォ僧院で行われることになっていたが、当局はこれを許可しなかった。今年は許可されたが、当局は厳しく監視しているという。

焼身にも関わらずこの集会は続けられているが、当局は僧院と街の行き来を規制しているという。

チベット内の焼身は、ほぼ2週間前の5月27日にジェクンド州チュマレプ県でテンジン・シェラップ(31)が焼身、死亡して以来であるhttp://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51791083.html。2009年以降の内地焼身者119人目、内外合わせ123人目。

このタウでは2011年8月15日に僧ツェワン・ノルブ(29)が焼身、死亡し、http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2011-08.html?p=2#20110816 同じく2011年11月3日に尼僧パルデン・チュツォ(35)が焼身、死亡している。http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2011-11.html?p=3#20111103

また、2012年3月26日にニューデリー焼身、死亡したジャンペル・イシェ(27)もタウの出身であった。http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51736932.html

参照:6月11日付けRFA英語版http://www.rfa.org/english/news/tibet/protest-06112013161828.html
チベット語http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/119th-tibetan-nun-self-immolated-nyatso-monastery-06112013134729.html
同中国語版http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/shaoshuminzu/dz-06112013134937.html
6月12日付けTibet Times チベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=7777
6月11日付けTibet Expressチベット語http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/10691-2013-06-11-13-27-20
6月11日付けVOA英語版http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=33575&article=Breaking%3a+Tibetan+nun+sets+self+on+fire%2c+Toll+climbs+to+119