パルデンの会

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日本の膨大な援助で経済活性化が達成できたのに、その恩を忘れた中韓両国

 
 
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ■ BOOKREVIEW
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日本の膨大な援助で経済活性化が達成できたのに、その恩を忘れた中韓両国
  金泳三、江沢民時代から対日態度を豹変させた        経緯と背景をえぐる



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呉善花黄文雄、石平『日本人の恩を忘れた中国人、韓国人の「 心の闇」』(徳間書店
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 題名の前に前置詞としての惹句があって、「呉善花(韓国) が黄文雄(台湾)、石平(中国)に直撃」と、 いかにも本書の性格を著している。 この三人の元外国人による鼎談シリーズは第三弾となった。 発行は李白社、発売元が徳間書店である。
 石平の指摘で重要と思われるのは、
「1980年代と90年代の中国人の対日観が激変している」 ことである。 外国からカネと技術を授からなければ改革開放が実現しないと踏ん だトウ小平は、意図的に親日ムードを演出した。また同時に「 文革が終わって国民全体が新しいものを学びたいと感じ始めていた 」
 日本はあこがれの国であった。
 日本からアニメと映画が入ってきて、とくに「おしん」 ブームがあった。つまり80年代まで「 反日感情はまったく無かった」と証言するのである。
 これに対して黄文雄がつづけた。
 「80年代中国の日本観は、日清戦争(1894―95) 後に清国が日本に学ぶことを始め、 辛亥革命までいった時代の日本観とよく似ている」。だが、「『 対華二十一箇条要求』(1915)を出したあたりからの中国は、 江沢民時代以後と似てくる」
 呉善花はかく言う。
 「韓国の場合は、ともかくも制度的には民主国家ですから、 いくら情報コントロールをやっても、反日教育をやっても、 その気になれば自由に多様な情報を得ることが出来るので、 普通に考えれば中国よりはかなり緩い反日となるはず」
ところが、どっこい。「 韓国国民の間には中国人以上に反日感情が強いとすれいえます」
 つまり中国も韓国も「受け入れる側に何らかの要素があって、 それが強く作用しているのではないか」 と呉女史は別の疑問を呈するのである。
 いろいろと鋭い問題提議に三者三様の回答が述べられ、 じつに有益な本である。
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