パルデンの会

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「台湾の春」―国会占領行動は戦線拡大へ



中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢えて語らぬ生命線防衛の重要性を考えたい。

「台湾の春」―国会占領行動は戦線拡大へ

2014/03/22/Sat
台湾で展開される「3・18青年立法院占領行動」、すなわち三月十八日以来の学生らによる立法院(国会)占領事件は「台湾の春」(仏紙ルモンド)とも称され、世界の注目を集めつつある。国会の周囲で声援を送る人々は、二十一日夜には三万人を超えた。

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群衆に包囲される立法院。「中国党の売台院」(中国人政党である国民党の売国
院)との新たな看板も(21日夜、何氏撮影)


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中国及びその傀儡である国民党政権から台湾の自由と民主を守る戦い
だ(陳氏撮影)


国会内に突入したグループの一つは「反黒箱服貿民主陣線」。つまり「国民の目の届かぬ密室で策定、調印された中国とのサービス貿易協定のに反対する民主戦線」という意味だ。

同協定は国内の中小企業に多大な打撃を与えるばかりか、産業社会全体を中国の影響下に陥れかねないものである。だからこそ台湾併呑という国家目標を掲げる中国は一日も早い発効を望んでいるわけだが、そのようなものを「密室」で結んでしまった馬英九政権の無責任さは、明らかに売国の域にまで達している。

そうした中、国会では、その馬英九総統の意を奉じた国民党の議員団が三月十七日、同協定の審査を終えぬまま内容に同意し、数を頼んで発効させようとしたのだから、こうした反民主主義的やり方に国民の多くが危機感を抱かない訳がない。

かくて勇気ある学生らが行動に出たわけだ。

占拠した学生らは二十日、馬英九総統、王金平立法院長(国会議長)に対し、二十一日正午までのサービス貿易協定の撤回などを求める最後通牒を出したが、これを馬英九は無視。

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21日現在も国会選挙は続いている(周氏撮影)

これを受け学生代表は次の声明を出した。

馬英九は直ちに協定反対を訴える抗議の民衆に回答すべきだ」

「協定の撤回と両岸協議監督条例の制定を要求する」

「本日より各地の団体民衆に対し座り込みの方式で各地の国民党本部を包囲し、国民党の議員に圧力を掛けるよう呼び掛けるとともに、社会各界に立法院占領を継続することを求める」

それとともに「人民の訴えを拒絶する馬英九はすでに統治の正当性を失っている」とし、「もし政府が暴力で脅すなら、人民に革命を呼び掛ける」との考えも示している。

この声明が出された二時間後には、第二の都市高雄でも、国民党本部が大勢の民衆によって包囲され、緊張が走った。

一方馬英九はさすがは在台中国人である。自らの身が安全である限り、若造どもの僭越な要求など無視し、面子を保てばいいとでも考えていることだろう。

しかも中国は今馬英九指導力を測っているのだ。おそらく心の中では、武力鎮圧をやりたくてムズムズしているかも知れない。

しかしそれはともかく、この中国人は最後通牒の期限だった二十一日正午前後、何と党内闘争を楽しんでいた。

呉敦義副総統、江宜樺行政院長(首相)らと共に、党内の台湾人勢力の有力者で宿敵である王金平を会議に呼び、今回の事件の責任を覆いかぶせようと狙ったのである。おそらく「国民党議員団のやり方が荒っぽかったのだ」といった理由でだろう。

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権力闘争を繰り広げる馬英九総統(左)と王金平立法院長(右)

しかし王金平はそうした術策に嵌らなかった。再三にわたる会議への出席要請を拒み、逆に馬英九に対し「時局をよく考え、民意に耳を傾け、朝野のコンセンサス形成を促し、争議を早期に解決し、立法院の秩序を回復させてほしい」との声明を発表した。

一方、王抜きで会議を開いた馬英九は、学生を追い出すために警察を用いないことと、王金平に善後策を委ねることを決めた。

台北市警察局は二十一日、立法院や総統府周辺での集会申請を無期限で許可。馬英九の求心力は弱まるばかりだ。

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立法院周辺には三万人を超える群衆が終結した(21日、郭氏撮影)

馬英九はこのまま孤立を深めて行くか。もっともこうした売台勢力には「中国」という強大な後盾はあるが。