標高6千m級の雪山「玉珠峰」で登山客支援 観光活性化図る
4月30日、玉珠峰を登る登山客。（西寧＝新華社配信）
【新華社西寧5月4日】中国青海省ゴルムド市と玉樹チベット族自治州の境にある標高6178メートルの雪山、玉珠峰（ぎょくじゅほう）の麓の町でここ数年、登山客を呼び込み、観光業を活性化させるための取り組みが進んでいる。
ゴルムド市では労働節（メーデー）連休期間（1～5日）中、スポーツ政策などを担当する市文化体育観光広電局などが「玉珠峰登山大会」を開催。全国各地から80人が参加し、登頂に挑戦した。陝西省楡林（ゆりん）市からの参加者は「玉珠峰に登るのは初めてだったが、頂上まで行けた。雄大な雪の峰に感激した」と感想を語った。
4月30日、玉珠峰を登る登山客。（西寧＝新華社配信）
玉珠峰は崑崙山脈東部の最高峰で、自然景観が美しく比較的登りやすい雪山として知られる。青海省体育局とゴルムド市政府は登山を通じたブランド化を図ろうと、2011年に登山者向けのトレーニング施設「玉珠峰国家登山訓練基地」を開設。登山やワンダーフォーゲルなどの活動を精力的に支援している。
ゴルムド市文化体育観光広電局の毛永平（もう・えいへい）局長によると、地元政府は山岳アウトドアスポーツ産業の振興をさらに進めるため、年内にも登山訓練基地を宿泊や飲食、高所順応訓練などの機能を備えた総合施設にリニューアルする。
4月27日、玉珠峰を登る登山客。（西寧＝新華社配信）
玉樹チベット族自治州曲麻莱（チュマルレプ）県の昂拉村は21年、アウトドア・レジャー施設「玉珠峰国際登山小鎮」をオープン。同年の観光客は1078人、観光収入は107万元（1元＝約21円）に上った。県政府関係者によると、登山客の増加に伴い、地元の牧畜民を山岳ガイドとして養成する取り組みにも力を入れている。（記者/李琳海）
4月27日、玉珠峰を登る登山客。（西寧＝新華社配信）
