2夜連続デモ隊集結 米当局が44人を逮捕
日本テレビ系(NNN) 11月26日(水)19時1分配信
黒人青年を射殺した白人警察官の不起訴に反発して住民の一部が暴動を起こし、大きな打撃を受けたアメリカ・ミズーリ州の町で、デモ隊は2日連続で中心部に集結し、パトカーに火をつけるなど、緊迫した状態になった。現地から木村真二郎記者が中継する。事件が起きたファーガソンは26日午前2時になるところだが、警察署でデモ隊と兵士らのにらみあいが続いていた。1時間ほど前にデモ隊は引き揚げ、現在は装甲車やライフル銃を構えた兵士が警戒にあたっている。
「正義なくして平和なし!」-ファーガソンには25日夜も住民数百人が集まり、人種差別の撤廃などを訴えた。一部は暴徒化してパトカーを取り囲み火を放ったため、警察官と激しく衝突する場面もあった。治安当局は、25日夜だけで44人を逮捕したとしている。
こうした中、黒人青年を射殺した警察官のダレン・ウィルソン氏が事件後、初めてアメリカメディアのインタビューに応じた。「撃たなければ殺されると思った」と話し、正当防衛だったと強調した。
ウィルソン氏は「彼(ブラウンさん)に銃を奪われ殺されると思った」「(Q:射殺する以外の方法があったのでは?)ない!ない!」と話した上で、「相手が白人であっても同じ対応をした」と人種差別ではなかったと強調している。
抗議デモはこのまま収束に向かうのか?-デモ隊が引き揚げた理由は定かではないが、依然として予断を許さない状況だと思う。
警察官の不起訴に抗議するデモは、首都・ワシントンをはじめニューヨーク、ロサンゼルスなど全米に広がった。このことは、人種問題に関する不満がアメリカ全体にうずまいていて、ちょっとしたきっかけで噴出するものであるかを浮き彫りにしたと言える。
米司法当局は、不起訴を決めた過程を記した書類や写真を公開したが、黒人たちは説明に納得していない。こうした不満感が解消されない限り、火種はくすぶり続けると言えそうだ。
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http://www.epochtimes.jp/jp/2014/11/img/s39899.jpg |
暴徒化したデモ隊に破壊された店舗を清掃する店員。米ミズーリ州ファーガソン、25日撮影 (Justin Sullivan/Getty Image) |
【フォトニュース】警官不起訴でデモ暴徒化、61人逮捕=米ミズーリ州
【大紀元日本11月26日】米ミズーリ州ファーガソンで今年8月に白人警官が丸腰の黒人青年を射殺した事件で、大陪審は24日、この警官を不起訴とする判断を下した。これを受け、デモ隊の一部が暴徒化。ファーガソン各地で放火や略奪が発生し、CNNによると、これまでに少なくとも61人が逮捕された。 こうしたなか、同州のジェイ・ニクソン知事は25日、ファーガソンに2200人以上の州兵を配置すると発表した。 |
【AFP=時事】米ミズーリ(Missouri)州のジェイ・ニクソン(Jay Nixon)知事は25日、黒人青年を射殺した白人警官が不起訴となったことを受けて暴動が起きた同州ファーガソン(Ferguson)とその周辺に配置する州兵の数を、これまでの700人の3倍以上に当たる2200人に増員したと発表した。
【写真19枚】放火相次ぐ、警察への銃撃も 米白人警官不起訴で暴動
セントルイス(St. Louis)近郊のファーガソンでは、今年8月にマイケル・ブラウン(Michael Brown)さんを射殺した警察官のダレン・ウィルソン(Darren Wilson)氏を不起訴とする決定が大陪審によってなされた24日の夜から暴動が発生し、略奪や放火などが横行した。
増員された州兵は大部分がファーガソン町内に展開され、住民や店舗などの保護に当たるという。州兵が直接デモ隊に対処するのかと質問されたニクソン知事は「対処に必要な部隊を出すということだ」と述べ、明確な回答を避けた。【翻訳編集】 AFPBB News
黒人青年射殺の警官、不起訴に 大陪審が判断 米ミズーリ州
2014年11月25日 11:32 発信地:ファーガソン/米国
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http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/7/f/500x400/img_7f9d0866b05cb38700d3ef48ff4bc6c6111913.jpg 米ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)で、同州ファーガソン(Ferguson)で起きた黒人青年の射殺事件に抗議するデモ行進に参加する人々(2014年11月23日撮影)。(c)AFP/Jewel Samad 【11月25日 AFP】米ミズーリ(Missouri)州の大陪審は24日、同州ファーガソン(Ferguson)で今年8月に武器を持たない黒人青年を射殺した白人警官について、犯罪行為に及んだことを認めるに足る相当な理由がないとして、不起訴とする判断を下した。同州セントルイス(St Louis)郡の検察当局が発表した。
事件は、8月9日に黒人青年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さん(当時18)が白人警察官のダレン・ウィルソン(Darren Wilson)氏に射殺されたもの。事件後に起きた大規模な抗議行動は数週間に及び、デモ参加者の一部が暴徒化。警察の対応や人種問題をめぐり全米で激しい議論を巻き起こした。
ウィルソン氏については、第1級殺人、第2級殺人、故殺のいずれで起訴されるのか、または自衛権の行使が認められ不起訴となるのかに注目が集まっていた。