1988年6月:仏航空大手エールフランス機が、仏東部ミュルーズアブシャイムの空港で開かれた航空ショーで墜落。
1990年2月:インディアン航空機が、インド南部バンガロールで着陸に失敗。
1992年1月:仏エールアンテール機が仏東部ストラスブールに程近い場所で墜落。
1993年9月:ルフトハンザ機が着陸時にポーランド・ワルシャワ付近で出火。
2000年8月:ガルフ航空機がバーレーン沖に墜落。
2006年5月:アルメニアのアルマビア航空機が黒海に墜落。
2007年7月:ブラジルのTAM航空機がサンパウロへの着陸時に滑走路を外れて倉庫に激突。
2008年11月:ニュージーランド航空機が試験飛行中にフランス沖の地中海に墜落。
2010年7月:パキスタンの航空会社エアブルー機が視界不良によりパキスタンの首都イスラマバード付近の山あいに墜落。
2014年12月:エアアジア(AirAsia)機がジャワ海(Java Sea)に墜落。
2015年3月:ジャーマンウイングス機がフランス・アルプスに墜落。
本当にこのエアバスのコンピューター化が正しく動いているかどうか不明、その責任を 副操縦士にしたという恐れもあることを!!!!
副操縦士が故意に墜落 動機は
2015年3月27日(金) 7時16分掲載 【セーヌレザルプ(フランス南部)宮川裕章、ベルリン篠田航一】フランス南部で起きた独ジャーマンウイングス機墜落で、仏検察当局は26日、ドイツ人の副操縦士が機長を操縦室から閉め出した後、降下ボタンを押し、意図的に墜落させた、と明らかにした。飛行中の操縦室の音声を記録したボイスレコーダーの解析から分かったという。仏検察当局は殺人容疑も視野に捜査を進める。またドイツ検察当局は26日、副操縦士の自宅の家宅捜索を開始。航空会社関係者の事情聴取も行い、意図的な墜落についての裏付け捜査を進めるとみられる。
【操縦士1人閉め出し】ノックに返事なし…ドアを打ち破ろうとしている様子も
仏検察当局によると、墜落時に操縦室にいたのはアンドレアス・ルービッツ副操縦士(28)。ブリス・ロバン検察官は会見で「理由は分からないが、(副操縦士には)旅客機を破壊する意図があった」と述べた。降下する間も最後までルービッツ副操縦士の呼吸は正常で、病気や酸欠で意識を失うなどした可能性は低いという。また、現時点でテロであることを示す根拠はないと発表した。
一方、独メディアは、ルービッツ副操縦士はうつ状態にあり、バーンアウト(燃え尽き症候群)を患っていた可能性があるとの知人の証言を伝えた。
仏検察当局によると、回収したボイスレコーダーには墜落までの30分間のコックピットでの音声が録音されていた。最初の20分間は機長と副操縦士の会話に異常はなかった。ただ機長が副操縦士に行程や着陸のブリーフィングをした時の副操縦士の返答が通常より短かったという。
その後、機長がトイレに立ったとみられ、扉が開閉する音が聞こえた。副操縦士は一人になると、機体を降下させるためのボタンを押した。ボタンは意図的にしか操作できない仕組みになっているという。
操縦室に入るためには外から暗証番号を押し、中からモニターで人物を確認した後にロックを解除する仕組み。機長は人物確認の手続きを正常に行ったにもかかわらず解除されなかった。
降下中、機長が扉を外からたたく音が聞こえ、異常に気付いたフランス南部マルセイユの管制塔が交信を試みたが、墜落までの10分間、一切の応答がなかった。地面の接近を告げるアラームが鳴り、衝突の瞬間まで副操縦士は言葉を発さず、正常な呼吸音だけが確認された。これらの状況からロバン検察官は「副操縦士は飛行機を破壊する意思があり、意図的に扉を開けず、高度を下げたとみている」と分析した。
機体は時速700キロの猛スピードで山に衝突しており、乗客は全員即死とみられる。客室から悲鳴が上がったのは墜落の直前で、乗客は飛行中に異常に気づかなかったとみられる。
仏検察当局は現在、過失致死の容疑で捜査を続けているが、ロバン検察官は「容疑を切り替える可能性もある」と述べ、殺人容疑も視野に入れていることを示唆した。墜落現場のセーヌレザルプに到着した副操縦士の家族を、仏憲兵隊が27日、事情聴取する見通し。
一方、ジャーマンウイングス社の親会社、ルフトハンザのスポール社長らが26日、ケルンで記者会見し、「理解できない悲劇だ」と述べた。同社によると、ルービッツ副操縦士は2008年から訓練を始め、11カ月の待機期間を経て、13年に操縦士になった。途中で数カ月、中断した期間があったという。副操縦士は、医師の診断や操縦士テストにすべて合格。操縦能力に問題はなかったという。
一般的に操縦室に外から入る際には、暗証番号を押して室内のアラームを鳴らす。中にいる人間は、それを聞いて許可、もしくは拒絶のボタンを押す。何もしない場合は、アラームがしばらく続いた後にドアが自動的に開く仕組みだという。
メルケル独首相は26日、会見し「問題は想像を超えている。さまざまな観点から捜査することが重要だ」と述べた。
勝谷誠彦の××な日々。 より転載
不幸な事故の原因の見立てに、当たったも当たらないもないが、
<ドイツ機、副操縦士が故意に墜落させた公算/マルセイユ検察当局>
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0WS4ID20150326<マルセイユ検察当局は26日、ドイツ機墜落事故で副操縦士(28)が故意に墜落させた可能性を指摘した。
同当局によると、機長がコックピットを離れた後、ドイツ人のアンドレアス・ルビッツ副操縦士が、コックピットのドアを開けることを拒否、降下ボタンを作動させた可能性があるとした。
記者会見で語った。 同副操縦士は「テロリスト」として知られていなかったといい、「テロ行為」だったと考える根拠はないとした。>
まだ言っている。<「テロリスト」として知られていなかった>。テロリストとして知られていたら飛行機の操縦をさせるわけないでしょう。私がこの記者会見の現場にいたら絶対に突っ込んでいたね。何を根拠にテロリストでないというのか。自分をのぞく149名の人命を預かっていながら、皆殺しにしたというのは、これがテロリストでなければ何なのか。まさに「自爆テロ」ではないか。
やはり、テロであることを当初から否定し続けるフランスのみならずアメリカの態度がどうしても気になる。この調査結果が出ることを知っていて、予防線を張っていたようにすら感じられる。
もうひとつ、どの大マスコミも触れてはいないが、私にはまことに気になる暗合があるのだ。あるいは米仏の「素早すぎる反応」とこれはかかわりがあるのかも知れない。「パイロットが連絡を絶って、異様な行動に出た」。何かを思い出しませんか。そう、マレーシア航空機MH370便の「失踪」だ。ほぼ1年が経ち、ちょうど朝日新聞が大きな企画記事を出したところだった。これがなかなか面白い。調査報道としてはよく出来ている。
<消えたマレーシア機/マレーシア軍幹部の見方は>
http://www.asahi.com/articles/ASH3K2Q04H3KUHBI00F.html<239人が乗ったマレーシア航空MH370便が南シナ海上空で消息を絶って1年がたった。ナジブ首相は同機がインド洋南部に墜落したと見るが、それを裏づける機体の残骸や遺留物は見つからない。謎が深まる消息不明事件について、捜索活動に加わってきたマレーシア軍幹部に匿名を条件に話を聞いた。>
朝日には珍しく、ちょっと週刊誌を思わせる書き出しである。私の見落としかも知れないが、この記事、本紙では見ていないんだよな。ウェブ版なので大胆な推測も書くことができるのかも。読ませます。
<通信機器の異常など機上で何かトラブルがあれば、パイロットは別の通信装置や衛星電話を使えるはずなのに、地上への連絡は一切なかった。>
まずこれが今回とそっくりだ。
<ここでいくつかの推論が成り立つ。一つは航空機を操縦する機内の誰かがほかの乗員と乗客を道連れに、航空機ごとどこかに突っ込む形で自殺を図ったという見方だ。「しかし、それならなぜ7時間飛行したのかという疑問が残る」。機内で何らかのトラブルが発生し、地上との交信ができなかったとの見方もあるが、軍幹部は「レーダーを避けながら高度3万フィート上空を飛行機は勝手には飛べない。誰かが意図的な操作を行ったに違いない」と事件性を疑う。>
もし飛行機が北上していれば、そこは「紛争の巣」なので各国のレーダーや衛星にひっかかるはずだと軍関係者は言う。それを避けて南下、しかもレーダーの網をかいくぐる技術を持っているというのは、民間機のパイロットが出来ることではない。それでもこの「失踪」もやはりテロとは断定されてはいないのだ。
どうです。気味が悪いでしょう。わずか1年の間にパイロットが乗客たちを「拉致」と「虐殺」をしたわけだ。これって、まったくの偶然だろうか。世界中の航空会社に、何らかのテロ組織からの浸透がかなり前から行われていたとは考えられないだろうか。昨日の私の「予想」は半分当たった。しかし、この不気味な推測は、当たって欲しくない。そうなれば、この惑星のすべての航空機は運行できなくなり、世界経済は大混乱に陥る。
えっ?ひょっとして?その「大破滅」を回避すべく、米仏などは今回の事故もテロと関係がないと必死に主張しているとか…。いやいや、朝から妄想が過ぎました。でも、ここであのMH370を想起するのが、想像力というものだと思うのである。
ちなみに。今回、突っ込んだのがアルプスの山肌だったというのは、偶然だったのか意図的なものだったのか。デュッセルドルフで9.11の再現が起きていた可能性もなきにしもあらずだったのでは。
朝日新聞は最近『考論』という欄を使いだした。記事について「識者」が論ずるのだが「朝日的」と「非朝日的」な論を必ず併記する。どう読んでも「朝日的」は頭がおかしいので毎朝楽しんでいる。今回はちょっとその双方から典型的なものを併記してみよう。まずは今朝の記事から。
<隊員救命「実戦」シフト/自衛隊、最前線想定し訓練>
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11672286.html
記事内容は見出しの通り。朝日らしく衛生兵をもっと活用するのが「軍靴の響き」で気に入らない。我らが防人にどうも朝日は死ねと言いたいらしい。さて「朝日的」なご意見である。
<「戦場に出る動き」危惧>
として、元防衛庁防衛研究所員の加藤朗・桜美林大教授(国際政治)。
<これまで培ってきた日本の「平和大国」としてのブランドが崩れ去ることを危惧する。>
ぷぷっ。人の命よりもブランドねえ。世界中を歩いてきた私だが、日本が「平和大国」だなんて聞いたことないですよ。「強い軍隊を持っているね」は言われるけど。お口直しに「非朝日的」は、当日記でもお馴染みの、古庄幸一元海上幕僚長に登場いただこう。
<菅長官「自衛隊も軍隊の一つ」/呼称、国内外で使い分け>
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11670025.html
愚劣極まりない、例の「我が軍論争」を巡ってのコメントである。
<改憲で軍と認めて/古庄幸一・元海上幕僚長>
として、
<海外に出れば、私たちは「海軍の一員」だと思わなければ仕事はできない。特別職公務員だという意識では、他国軍と一緒に活動することもできない。>
<安倍晋三首相が「我が軍」と言ったのも、こうした隊員の身分をめぐる問題意識があるからではないか。自衛隊の海外活動は広がっている。憲法を改正して軍隊として位置づけるべきだ。今回の発言は議論する良い機会ではないか。>
さすがいつも一緒に呑んでいる提督閣下。実は私も「海外」をちょっと意識していたんですよ。安倍晋三首相、海外で首脳などと会談する時は「我が軍」と言っておられたのではないだろうか。あちら側の通訳によっては「自衛隊」というと「What?」と聞き返されるかも知れないものね(笑)。それがつい、国会でも出てしまったのではないかと。
それにしても。国軍を巡るこの二つの意見を並べてみて、どちらが「真っ当」であるかは言うまでもないでしょう。『考論』欄、なかなかいいです。頭のおかしい方々の炙り出しの装置を朝日は作ってくれた。
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