パルデンの会

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(10/4) 講演会「チベットと日本の現代史 もう一つの戦後70年」(江本嘉伸)(10/4)のご案内



講演会のご案内を送らせていただきます。
ご参加をお待ちしています。

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講演会「チベットと日本の現代史 もう一つの戦後70年」
西川一三、野元甚蔵さんが生き抜いた時代を考える



 2015年夏。「戦後70年」の節目にあたることし、
太平洋戦争と日本の敗戦、
GHQ管理下のその後の復興の模様などをテーマに、
さまざまな角度から検証がな
されています。しかし、
広範な現代史のすべてに目が届いているわけではもちろ
んありません。たとえば、日本とチベットの昭和の関係史も、
ほとんど顧みられ
ることのない1ページです。

 2015年1月、太平洋戦争を目前にチベットに潜入した、
かっての農業青年が故
郷の鹿児島で家族に見守られつつ天に旅立ちました。野元甚蔵(
のもと・じんぞ
う)さん。享年97才。元陸軍特務機関モンゴル語研修生。
その著書『チベット
行 1939』に、チベット潜入のいきさつ、ダライ・
ラマ14世が4才の時のラサ入
りの情景、
当時のチベットの農村の情景など貴重な体験が詳しく記録されてい
す。
 2008年2月には「秘境西域八年の潜行」で知られる、
あの西川一三(にしか
わ・かずみ)さんが盛岡の病院で亡くなりました。享年89才。
モンゴルからチベ
ットまで自分の足ひとつで歩き通し、
ラサではデプン大僧院で小坊主を勤め、イ
ンドでは乞食の暮らしを共にするなど破天荒な青春を生き抜き、
帰国後も「人間、
最後まで仕事」と、リタイアを拒否、
終生頑固な人生を貫きました。

 明治から昭和まで、
仏教者をはじめチベットに渡った日本人は10人います。明
治の中期、仏教の原典を求めて旅だった能海寛(のうみ・ゆたか)
河口慧海
(かわぐち・えかい)、寺本婉雅(てらもと・えんが)、
外務省の特別任務を帯
びて潜入した成田安輝(なりた・やすてる)ら4人をを仮に「
第一グループ」と
すると、、
明治末期から大正にかけて2度チベット入りした冒険野郎、矢島保治
郎(やじま・やすじろう)、
大谷光瑞の命でラサの僧院で修行した多田等観(た
だ・とうかん)、青木文教(あおき・ぶんきょう)らは、「
第2グループ」とす
ることができるでしょう。

 昭和の時代に入ってしばらく日本人のチベット行きは途絶えますが
、中国と開
戦した軍部はチベットはじめ「西北」の情勢に関心を持ち、
情報員として日本の
青年たちを送り込もうとしました。野元甚蔵、木村肥佐生
きむら・ひさお)、
西川一三らは、そうした状況を背景に選ばれた情報員でした。

 チベットを目指した最初の日本の旅人の行動から百年を数えた20
01年暮れ、私
たちは「十人はなぜチベットをめざしたか チベットと日本の百年」というフ
ォーラムを実行しました。

 そのフォーラムに特別参加、満員の聴衆(
なんと定員の2倍の参加者がありま
した)の前でチベットでの鮮烈な体験を語ってくれたのが、野元、
西川さんでし
た。

 あのフォーラムでのお二人の語り口、発言内容は、
強烈な印象を私たちに残し
ました。この機会に、今回は、チベットをめざした10人を、
振り返るとともに、
お二人の14年前のフォーラムでの貴重な映像を上映、
できるだけ多くの皆さんに
見てもらおう、と考えています。

 あの非情な戦争の時代を駆け抜けたお2人への感謝と追悼の心をこ
めて「もう
一つの戦後70年」を実行します。どうか、
この機会を逃さずご参加ください。

   2015年8月15日

       西川一三、野元甚蔵さんを偲んでチベットと日本を考える会
           代表     江本嘉伸

講演者:江本嘉伸(えもと よしのぶ)

 地平線会議代表世話人 ジャーナリスト。元読売新聞編集委員。東京外国語大
学山岳会会員、日本山岳会会員。南北両側からのエベレスト(
チョモランマ)登
山取材、北極、中央アジアチベット横断、黄河源流探検、
モンゴル遊牧草原取
材、チンギス・ハーンの陵墓を探る「
日本モンゴル合同ゴルバンゴル学術調査」
などの取材・調査にあたる。

 著書に『西蔵漂泊ーチベットに魅せられた十人の日本人(上下巻)
』(山と渓
谷社)、『能海寛(のうみ・ゆたか)、チベットに消えた旅人』(
求龍堂)、チ
ベット紀行『ルンタの秘境』(光文社)『ルポ黄河源流行』(
読売新聞社)、
『鏡の国のランニング』(窓社 地球の辺境を走ったドキュメント)、共著に
チベットと日本の百年』(新宿書房)、『A LINE  地平線の旅人たち』(求龍
堂 モンゴル、チベットについての写真エッセイを担当)、『
北極点をめざした
野郎たち』(読売新聞社)、『女たちのエヴェレスト』(
山と渓谷社)などがあ
る。

 1979年8月、旅や冒険好きの行動者たちのネットワーク「
地平線会議」を友人
たちと発起し、代表世話人をつとめる。毎月必ず実施してきた「
地平線報告会」
は、2015年8月、貞兼綾子さんによる「ランタンの希望の灯」
で436回を数えた。
また、毎月発行している「地平線通信」
もこの9月で436号に達した。2002年国際
山岳年日本委員会事務局長をつとめ「日本に山の日を」と提案、
山の読本『我ら
皆、山の民』(2004年4月刊行)を編集した。
1940年横浜市生まれ。

日時:2015年10月4日(日) 13時半(終了は16時頃を予定)(開場13時)

場所:新宿歴史博物館 講堂
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/guidance/91/
新宿区三栄町22番地(東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅
より徒歩8分、
都営新宿線「曙駅」より徒歩8分)

参加費:1,000円(資料代含む)

定員:90名(予定)(参加お申込み受付中)(
座席に余裕があれば当日参加可能)

詳細や参加お申込み方法、当日参加の可否(前日掲載)
は下記をご参照ください。

講演会「チベットと日本の現代史 もう一つの戦後70年」
西川一三、野元甚蔵さんが生き抜いた時代を考える(江本嘉伸)
http://www.kawachen.org/event.htm#20151004

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