パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

ローマ法王とロシア正教会総主教が初会談/教徒の保護訴え



勝谷誠彦氏の有料ブログより転載
 経済の混乱やテロの陰に隠れがちだが、以前も触れたように
宗教」の力がまことに大きくなっている。いや「宗教」があるからこそ、あるいはそれを隠れ蓑にしてテロが生まれているとも言える。イスラム教の伸長は目に見えて明らかだが、実は欧米では教会に行く人々が増えている。意外でしょう。しかし、アメリカで右派が力を持ち始めていることと、キリスト教原理主義が広がっていることとは表裏一体だ。日本は関係ない?いえいえ。「フランス公認」カルト教団を背景にした公明党ががっちりと政権内部に食い込んでいるではないですか。むしろ日本の方が早く、宗教に浸食されてきたと言っていい。だからこそ、この出来事は、実は歴史的なものであり、同時に歴史の必然と言っていい。もっと大きく報じられていいニュースである。
 

ローマ法王ロシア正教会総主教が初会談/教徒の保護訴え>

 http://www.cnn.co.jp/world/35077813.html
 <ローマ・
カトリック教会のフランシスコ法王とロシア正教会のキリル総主教は12日、キューバで会談し、迫害を受けているキリスト教徒を守るよう世界の指導者たちに訴えた。会談はキューバの首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港で行われた。ローマ法王ロシア正教会総主教の会談は初めて。
 フランシスコ法王はキリル総主教に会うなり「やっと(会えた)」
と叫び、「われわれは兄弟だ」として抱擁を交わした。>
 <共同宣言ではまた、今回の会談について、暴力や貧困、
宗派紛争に引き裂かれた世界にあって「欠かすことのできない」礼節を示す一例だと述べ、「世界は言葉だけでなく目に見える動きを欲しており、この会談が世界の善意ある人々にとって希望の兆しになってほしい」と述べた。>
 キリスト教の東西分裂は1054年
実にほぼ1000年ぶりの歴史的な瞬間と言える。フランシスコ法王というまことにアクティヴな方の活動の成果と言えるが、実は裏にいるのはロシアのプーチン大統領である。今や世界は「チキン」オバマ大統領よりもプーチンさんを中心に回っているということを如実に示した出来事だ。
 <東西教会、分裂越え初会談/ローマ法王ロシア正教会総主教 教徒迫害やテロ契機>
 http://www.asahi.com/articles/DA3S12209119.html
 <
教会間の対話は政治とは無関係だというのがロシア政府の公式説明だ。しかし、プーチン氏が13年11月と昨年6月に法王と会談を重ねたことが、会談実現を後押ししたことは間違いない。>
 そして「代理人」をつとめたのがキューバだった。
積極的平和主義とはこういうことを言うのだろう。
 <「第三者
の立場で会談場所を提供したキューバも存在感を示した。>
 <約2時間に及んだ会談の後、
両者は中東などで続く過激派によるキリスト教徒迫害やテロに対し、国際社会の緊急対処を求める共同宣言に署名した。キューバラウル・カストロ国家評議会議長が立ち会った。>
 フランシスコ法王が南米の出身であることを考えると、
キューバという場所を選んだプーチンさんのセンスには脱帽だ。そのプーチンさんと安倍晋三首相は「個人的に」会談することが決まりつつある。
 <安倍首相、大型連休に合わせロシア訪問を調整>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160207-OYT1T50010.html
 <安倍首相が4月下旬から5月上旬の大型連休に合わせ、
ロシア南部ソチを訪問し、プーチン大統領と会談する方向で調整を始めたことがわかった。>
 「地方都市で会談をしたい」
というあちらの意向を私は極東ではないかと読んでいたが、ソチとなったか。これはあまり北方領土問題にこだわって、話を生臭くしたくないという双方の意向のあらわれかと思われる。もっと「大きな話」をしようということだ。レイムダックオバマさん抜きで世界は動き始めている。その中で、日本国は大切なプレーヤーのひとりだとプーチンさんが見ているのだろう。これは自覚しておいた方がいい。キューバのような役割をできれば、果たしていきたいものである。

 反日新聞の記事もたまには面白い。
 <「飲み過ぎて後悔」「記憶ない」
驚くべき沖縄県民の飲酒実態とは>
 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=153829&f=i
 沖縄県民が1回の飲酒で、
多量飲酒と位置付けられる量を超える機会は全国比で男性が2倍以上、女性は4.7倍以上あることが12日、初となる県の大規模調査で分かった。「飲みすぎの後悔」「記憶がない経験」も全国平均を大きく上回り、1回ごとの飲酒量が多い県民の傾向が鮮明になった。>
 私もいくつか伝説を聞いたことがある。
かつての主席で知事もつとめた屋良朝苗さんは偉大な政治家だったが「よく国際通りあたりで道で倒れて寝ていたさあ」と聞いた時には仰天したものだ。また、亡くなられた私の写真の師匠のひとりである菅洋志さんが沖縄の飲酒運転の取り締まりの同行取材をした時に、パトカーが止めた車の運転席のドアをあけると、ドライバーがごろんと落ちて、そのまま眠っていたという逸話も聞いた。いずれもその時は「嘘でしょ」と思ったが、今となっては理解できる(笑)。ロシアと同じなのである。ウォッカ泡盛アルコール度数が高い酒はやはり危ない。でもこの記事で、沖縄の人がますます好きになった。

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