パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

沖縄本部の匂い草 「 やまくにぶ 」 どうも政界で巻いた方がよいようだ

てぃーだな特集 - てぃーだブログが発信する旬の話題や沖縄ネタ。様々な情報を「てぃーだ的」な切り口でお届けします。 -

http://img05.ti-da.net/usr/tidanatest/header_logo_02.gif


文化

2012年07月04日

沖縄の伝統ある天然アロマ「ヤマクニブ(山九年母)」


イメージ 1



http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704top.jpg
沖縄では、梅雨が明けると、夏至南風(カーチーベー:梅雨明け後に吹く、湿気を帯びた南からの比較的強い風のこと)が吹き、市場にはこの季節ならではの『ヤマクニブ(山九年母)』が店頭に並び始めます。

このヤマクニブは、昔から沖縄で防虫に活用され、親しまれている天然の沖縄のハーブで、和名はモロコシソウといいます。部屋に吊るしたり、タンスの中に入れて虫除けに使用しますが、1束吊しておくだけで、部屋中にどこか懐かしさを感じるスパイシーな香りが漂います。かつて虫除け剤など無かった昔から沖縄の先人たちはこのヤマクニブを虫よけに利用してきています。

しかし今では、このヤマクニブ作りを手掛けているのは、わずか1、2軒といわれ、とても貴重なものになり、沖縄県民でも若い世代では知らないということも珍しくなく、また一方では毎年この時期を楽しみに待ちかねて、必ず購入しているという愛用者も多くいます。

http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704b.jpg

この貴重なヤマクニブはどうやって作られているのか?

約60年余りおばあちゃんが『ヤマクニブ』を手掛け、3年前から後を継いだという本部町の仲本兼市さん・康子さん夫妻の制作場を訪ねました。
http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704a.jpg
繁忙期で忙しい制作場には、緑色が鮮やかな山から狩りたてのヤマクニブが山積みされ、手作業で康子さんが1束ずつ300グラムに束ねていきます。

そしてこの束を大きな蒸し釜で約40分蒸し、仕上がったところで、干して熱冷ましをして乾燥させると、独特な香りが出て完成。乾燥してから漂い出す香りが虫除けになるというわけです。

http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704c.jpg
康子さんは、「見た目は枯れ葉のような茶色の葉っぱの束で完成です。よく見れば白い丸いつぶつぶがあり、この白い実が香りを出しているのです。
この白い実は元々は黄色い花の実で蒸すことにより色が変わり、白色になる。香りが薄れたと感じたら、また泡盛りや夜露などに少し湿らして濡らせば虫よけ効果となる香が出てくるので、繰り返し長く使えて重宝ですよ」と教えてくれました。

http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704d.jpg

沖縄の伝統の香りを楽しんでみませんか

また兼市さんは、「暑い中で、火を使う作業だけに熱中症状にも悩まされるがおばあちゃんから受け継いだ大事な沖縄の伝統を継承することはやりがいがある」と話してくれました。
http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704e.jpg
沖縄で古くから親しまれてきたヤマクニブ。知らない世代も増えていることから、沖縄の伝統ある天然アロマとしての効果や魅力を若い世代にも伝えようと、このヤマクニブの葉を少量ずつ小袋に詰めて、携帯したり、ちょっとした場所にも使用しやすい『琉球の香り草』という商品も誕生、販売が始まりました。
http://img05.ti-da.net/usr/tidana/120704f.jpg
小袋『琉球の香り草』は、本部町のカフェ『森の宴』や『道の駅許田』、名護市のホテル『喜瀬ビーチパレス』で販売されています。

ぜひ、沖縄の伝統の香りを楽しんでみませんか!


ヤマクニブ、琉球の香り草について問い合わせは、
『森の宴』
住所:本部町伊豆味3229
電話:0980-47-3234

(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日・本部やんばる市場で販売を開始したことが
ネットで聞いている FMもとぶ で放送されました。