2016.12.21 18:51
モンゴルのムンフオリギル外相がダライ・ラマ訪問を認めず、中国配慮か
http://www.sankei.com/images/news/161221/wor1612210039-n1.jpg モンゴルのムンフオリギル外相は21日までに、「モンゴル政府は宗教目的であっても(チベット仏教最高指導者)ダライ・ラマ14世を再び招待することを許さない」と述べ、今後はダライ・ラマのモンゴル訪問を一切認めないとの立場を表明した。同国国営モンツァメ通信が伝えた。
モンゴルはダライ・ラマ訪問を11月に受け入れ、中国は対抗措置として年内に予定していた両国政府間の交流を全面的に停止。ムンフオリギル外相の発言には中国との関係正常化を図る狙いがあるとみられる。
外相は「(ダライ・ラマの訪問が)両国関係に悪影響を与えたことを遺憾に思う」と述べた。
中国外務省の華春瑩副報道局長は21日の記者会見で「(ムンフオリギル外相が)明確な態度表明をしたことを重視している」と評価。チベット問題は「中国の核心的利益に関わる」と主張し「モンゴル政府が今回の件から教訓をくみ取るよう望む」と述べた。(共同)
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