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北朝鮮の核実験場周辺で「放射能汚染の噂」が拡散



北朝鮮の核実験場周辺で「放射能汚染の噂」が拡散 

 2017年11月6日 6時20分

北朝鮮の北東部、豊渓里(プンゲリ)にある核実験場周辺では、以前から放射能汚染の噂が絶えない。実際に被害を訴える声も出ている。
聯合ニュースは昨年9月、韓国の統一ビジョン研究院が咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)出身の脱北者17人を対象にして健康状態に関する聞き取り調査を行ったところ、複数の脱北者が原因不明の体調不良を訴えたと報じた。
「じっとしていても汗が出て、いくら食べても力が出ず頭痛が続く。韓国に来てから吉州で流行っていた『幽霊病』が核実験のせいだとわかった」 (3回目の核実験実施まで吉州に住んでいた脱北男性)
「2010年頃から視力が1.5から0.8に落ちた。疲れやすく不眠に苦しめられている。心臓が痛く、つかみ出したくなるほどだ。(北朝鮮で)病院に行ったら『幽霊病』だと言われた」 (2回目の核実験実施まで吉州に住んでいた脱北女性)
吉州の中心から核実験場までは40キロ以上離れており、山に遮られている。しかし、吉州を流れる南大川(ナムデチョン)の源流が核実験場のそばにあるため、水を通じて汚染されているという噂が絶えない。当局はそれを抑えようと様々な対策を取っていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
現地の情報筋がRFAに語ったところよると、北朝鮮当局は吉州郡と化成(ファソン)郡を統制区域として指定し、部外者の立ち入りを禁止した。「わが国の核技術を盗み出そうとするスパイ、敵対分子の策動を防ぐ」ことを理由に挙げている。
しかし、核実験から2ヶ月経っても統制が解除されないため、住民の間では「スパイや敵対分子は言い訳に過ぎず、実際は放射能汚染が深刻だからではないか」との噂が絶えないという。
北朝鮮当局は専門家を派遣して調査を行わせ、その結果を示して汚染されていないと何度も説明した。また、住民にアブラハヤ(コイの一種)を捕まえさせ、南大川に放流させた。前述の専門家の「この魚は汚染に敏感なので、川が本当に汚染されていれば死んでしまうだろう」という説明に基づくものだ。
アブラハヤが比較的きれいな水を好むというのは事実だが、地元民にはあまり説得力がなかったようで、噂を抑え込むには至っていない。
最近、国境地域を訪れた吉州の住民によると、当局は外部の人間の立ち入りを制限しているが、内部の人間が他の地域に行くことは制限していない。当局は「本当に汚染されているなら出るのも入るのも禁止する」と宣伝している。しかし、これもあまり効果がないようだ。
なお、上述の情報筋の話は先月29日時点のものだが、テレビ朝日が報じた、先月10日に起きたとされる核実験場の崩落事故がついては触れていない。
核実験場の近くには、悪名高き政治犯収容所「16号管理所」(化成強制収容所)があり、政治犯が核実験施設で防護服なし、すなわち放射能に被曝しながら強制労働させられていると言われている。死亡事故が起きれば遺体は放射性廃棄物扱いされ、収容所内でも「一度入ったら二度と出られない」と言われる完全統制区域に埋められるという。
つまり、核実験場の労働者と吉州の一般住民は接触する機会が限られているため、情報が伝わりにくい可能性がある。
ちなみに、韓国統一省の報道官は豊渓里出身の脱北者を対象に、放射線被曝の調査を行っていることを明かしている。

追加記事

3面記事から

金正恩「拷問部隊」から60万円を恐喝しようとした北朝鮮男性の末路

デイリーNKジャパン / 2017年11月6日 11時38分
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黄海南道クァイル郡を現地指導した金正恩氏(2017年9月21日付労働新聞より)
昨年8月、北朝鮮で起きた保安員(警察官)殺害事件。ある32歳の保安員が自宅マンション前で、物陰に潜んでいた何者かに撲殺されたのだ。当局は大々的な捜査に乗り出したが、被害者が悪徳保安員として恨みを買っていたこともあり、市民の協力を得られず捜査は難航している。
一方、この事件を利用して当局からカネを脅し取ろうとした男性が逮捕され、当局に逮捕されていたことが明らかになった。

手口は「映画で」

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、捜査が行き詰まっていた今年3月、順川(スンチョン)市保衛部(秘密警察)の庁舎の前庭で「指定の場所まで5000ドル(約56万9000円)を持ってくれば拳銃を返す」と書かれた手紙が発見された。
保衛部と言えば、公開処刑政治犯収容所の運営を担う金正恩党委員長の「拷問部隊」であり、恐怖の象徴である。そんな組織に対してカネを要求するとは、金正恩氏を恐喝するも同然の行為と言える。
これを極めて重く見た当局は、捜査の主導権を、保安署(警察署)から保衛部に移した。
拳銃盗難は、金正恩党委員長が出席する1号行事のセキュリティと関連する重要事案だ。それも首都・平壌にほど近い順川で起きただけあって、もし解決できなければ保衛部の幹部は革命化(更迭の上、都市から追放)だけでは済まされず、命すら危ぶまれる状況に追い込まれかねない。
尻に火がついた保衛部は、平安南道(ピョンアンナムド)の道民400万人を対象に、筆跡調査を行った。住民に左右の手で便箋に文字を書かせ、人民班長(町内会長)に取りまとめさせた。また、被害者が住んでいたAマンションの周辺地域の住民に対しては、厳しい家宅捜索を行なうなど、なりふり構わぬ捜査を行った。
その結果、今年4月に被害者の隣人の40代男性が逮捕された。遺体の第一発見者だったこの男性は酒の席で被害者の遺体について何らかの話をしてしまったのだ。運悪くその場に保衛部のスパイがいたことで、すぐさま身柄が拘束された。
保衛部の地下監獄に連行された男性は、凄惨な拷問を受けたと思われる。「被害者の遺体を探り、400ドル(約4万5000円)と拳銃を盗んだ」「拳銃の盗難が政治的な事件となり捜査が行われていたので、一儲けを企み手紙を書いて保衛部に投げ入れた」「手口は韓流映画を見て思いついた」などと自白した。
男性はすぐさま処刑され、家族はある日の夜に忽然と姿を消した。町では「収容所送りにされた」との噂が出回っている。
一方、拳銃盗難事件は解決したが、本筋の保衛員殺人事件の容疑者は未だに逮捕されておらず、捜査が続けられている。