パルデンの会

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支那に対する反覇権の動きがマレーシアで始まった、マスコミは追わぬ



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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月12日(土曜日)
         通巻第5699号 
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 民主化ドミノ、マレーシアからタイ、シンガポールへ広がるか  マハティール政権、はやくも始動。ナジブ前首相の出国を足止め

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 奇跡のカムバック、92歳のマハティール元首相が返り咲き、国王の認証式を終えた後、ただちに組閣に入った。
高齢のマハティールは出来るだけ早くアンワル元首相に権力を禅譲する腹づもりと言われるが、まずは獄中の彼に恩赦を与える必要がある。

 アジアタイムズ、ストレートタイムズ、サウスチャイナ・モーニングポストなどは「国王が承認しており、数日以内に釈放になる」との観測記事を流している。
しかし釈放されても、アンワルには議席がないため、議員に返り咲くには補選もしくは次の選挙を経なければならない。

そこで、マハティールは事実上のナンバーツーであるワンアジザ女史を、当面「副首相」ポストにあて、アンワルの復帰に備える。ワンアジザはアンワル元首相の妻、かつてはマハティールの政敵だが、野党連合の中核である「人民正義党」を率いた。

 さて大差で敗れた与党。ナジブ前首相は特別機で5月12日早朝にインドネシアへ出国しようとしていた。マハティール首相は、ナジブ首相を汚職で起訴する姿勢を見せており、ただちに禁足令を命じた。

 マハティールのカムバックに一番慌てたのは中国であり、親中路線のナジブが勝利と踏んできただけに落胆は隠せない。つぎに周章狼狽したのは、じつはシンガポールである。リー一族の専政体制にあるシンガポールでは言論の自由をもとめる若者等の抗議行動が起きており、「民主化」を要求している。

 この民主化ドミノは次にタイとカンボジアへ波及するだろう。
 一党独裁ラオスベトナムはますます警戒を強めるというのがマレーシア総選挙後の東南アジアの構造となってきた。


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