【ワシントン高本耕太】米ホワイトハウスは24日午前、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に宛てた書簡を発表した。北朝鮮側が示した直近の「怒りとあからさまな敵意」を理由に、6月12日に予定されていた米朝首脳会談の実施は「適切ではない」として、中止を通告している。
茶番劇は 世界中が期待していない
核実験場「完全に廃棄」 北朝鮮が声明発表
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の核兵器研究所は24日、「朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会の決定により、核実験の中止を透明性を持って担保するため、北部の核実験場を完全に廃棄する儀式を行った」とする声明を出した。朝鮮中央通信が伝えた。
声明は「核実験場の廃棄は全ての坑道を爆発の方法で崩落させ坑道の入り口を完全に閉鎖すると同時に、現地にあった一部の警備施設や観測所を爆破する方法で行われ、放射性物質の漏れは一切なく、周囲の生態環境にいかなる否定的な影響も与えなかったことが確認された」と主張。「地上の全ての観測設備や研究所、警備区分隊の構造物が順次撤去され、当該構成員の撤収により、核実験場周辺を完全閉鎖することになる」とした。
また、「核実験場の二つの坑道が威力の大きい地下核実験を円満に実施できる、利用可能な水準だったことが国内の記者と国際記者団によって確認された」と強調。「透明性が徹底的に保証された核実験場の廃棄を通じ、朝鮮半島や世界の平和と安定のための共和国政府の主動的で平和愛好的な努力があらためて明白に確証された」とした。
その上で、「核実験の中止は世界的な核軍縮のための重要な過程であり、我々は今後も核兵器のない平和な世界、人類の夢と理想が実現した新しい世界を建設するため、世界の平和愛好人民たちと固く手を取り合って進めていく」と強調した。
ただ、声明は核実験廃棄の具体的な手続きについては言及しなかった。
北朝鮮は韓国や米国など5カ国の記者団が見守るなか、24日午前11時から午後4時17分ごろまでに2・3・4番坑道や観測施設などを爆破し、核実験場を廃棄した。
声明は「核実験場の廃棄は全ての坑道を爆発の方法で崩落させ坑道の入り口を完全に閉鎖すると同時に、現地にあった一部の警備施設や観測所を爆破する方法で行われ、放射性物質の漏れは一切なく、周囲の生態環境にいかなる否定的な影響も与えなかったことが確認された」と主張。「地上の全ての観測設備や研究所、警備区分隊の構造物が順次撤去され、当該構成員の撤収により、核実験場周辺を完全閉鎖することになる」とした。
また、「核実験場の二つの坑道が威力の大きい地下核実験を円満に実施できる、利用可能な水準だったことが国内の記者と国際記者団によって確認された」と強調。「透明性が徹底的に保証された核実験場の廃棄を通じ、朝鮮半島や世界の平和と安定のための共和国政府の主動的で平和愛好的な努力があらためて明白に確証された」とした。
その上で、「核実験の中止は世界的な核軍縮のための重要な過程であり、我々は今後も核兵器のない平和な世界、人類の夢と理想が実現した新しい世界を建設するため、世界の平和愛好人民たちと固く手を取り合って進めていく」と強調した。
ただ、声明は核実験廃棄の具体的な手続きについては言及しなかった。
北朝鮮は韓国や米国など5カ国の記者団が見守るなか、24日午前11時から午後4時17分ごろまでに2・3・4番坑道や観測施設などを爆破し、核実験場を廃棄した。
そしてここで
安倍首相に
頑張ってほしい
トランプ氏、譲歩か 北朝鮮の段階的な非核化を容認発言
トランプ米大統領は24日朝(日本時間同日夜)に放送されたFOXニュースのインタビューで、北朝鮮の非核化について「物理的に段階的な非核化が少し必要かもしれない」と述べた。これまでトランプ氏は核放棄を一括で行うよう北朝鮮に求めてきたが、反発する北朝鮮に譲歩した形だ。
インタビューは前日までに収録されたとみられる。トランプ氏は「(非核化を)直ちにやりたい。しかし物理的に段階的な非核化が少し必要かもしれない。迅速な段階的非核化でなければならない」と述べた。
米国は、北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」に応じることを体制保証や制裁解除などの見返りの条件とし、段階的な措置には否定的だった。
インタビューは前日までに収録されたとみられる。トランプ氏は「(非核化を)直ちにやりたい。しかし物理的に段階的な非核化が少し必要かもしれない。迅速な段階的非核化でなければならない」と述べた。
米国は、北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」に応じることを体制保証や制裁解除などの見返りの条件とし、段階的な措置には否定的だった。
米朝会談へ募る不信 トランプ氏、矛先は中国にも
- 2018/5/23 12:00
- 日本経済新聞 電子版