Nippon News Network(NNN)文部科学省の前局長が、
東京医科大学に便宜を図る見返りに、自分の息子を合格させてもらったとして逮捕された事件で、
東京医科大学の幹部らが点数の加算に関わっていたことがわかった。
文科省の科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者は、
東京医科大学が支援事業の対象校に選ばれるよう便宜を図る見返りに、自分の息子を合格させてもらったとして
東京地検特捜部に4日、逮捕された。その後の関係者への取材で、
東京医科大学のトップクラスの幹部ら複数人が、幹部としての裁量で佐野容疑者の息子の点数を加算していたことがわかった。特捜部は大学関係者への聴取を行い、全容解明を進めている。一方、5日朝に開かれた
自民党の文部科学部会に出席した
文科省の戸谷
事務次官は今回の事態について謝罪した上で、経緯を説明した。
文科省・戸谷一夫
事務次官「今回の事案に関しましては
文部科学省としての信頼をまさに失墜させることでありまして、社会を本当にお騒がせ申し上げたことについて改めて深くおわびを申し上げます」
出席した議員からは
文科省事務方トップの責任を追及する声も上がったという。
文科省は、補助事業が採択された経緯などについて精査し、一日も早い事態解明に向けて捜査に全面的に協力していくとしている。