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崇山少林 寺(禅宗)は五星紅旗を高く掲げた政治宗教集団化



宮崎正弘の国際ニュース・早読み 
<<崇山少林 寺(禅宗)は五星紅旗を高く掲げた政治宗教集団化

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)9月11日(火曜日)弐
通巻第5824号
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モスクやキリスト地下教会が弾圧される傍らで 崇山少林寺禅宗)は五星紅旗を高く掲げた政治宗教集団化

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河南省開封から南へバスで二時間強。宏大な山のなかに出現するのは霊験あらたかなる霊山。崇山少林寺の本山は世界遺産でもある。
 
いまでは観光客がうじゃうじゃと雲海をバックに写真を撮る景勝地でもあるが、禅宗の本山でもあり、この少林寺のボス=釈永信は中国共産党公認の仏教界の副代表を務める。
だから釈は「少林寺CEO」という渾名もあるが「政治和尚」とも言われる。
 
正式に崇山少林寺は朝夕の儀式で五星紅旗を掲げた。
千五百年の同寺の歴史始まった以来である。宗教弾圧を強める習近平政権の顔色を読んでのことだろう。しかし、これは「宗教の自由」が建前上保証されている憲法に抵触し、多くの中国人からみれば、失望であろう。
ネットには「釈迦とマルクスが握手? まさか」という意見が見られる。
 
他方で、新彊ウィグル自治区ムスリム弾圧は、世界からいかに非難を浴びようと、「あれ(強制収容所)は職業訓練所だ」と詭弁を弄し、その弾圧は青海省から陝西省寧夏回族自治区のモスクにも及んでいる。
 
弾圧は都市部のキリスト教の教会にも及んできた。
北京の朝暘区にある巨大なキリスト教地下教会が閉鎖される危機に直面している。「不法な印刷物が配布されている。活動は非合法だ」と当局は監視を強化してきた。
許可のない集会は禁止されている(ミサに多数が集まるのも禁止)、「新教の自由はどこへいった?」と信者が騒ぎ出した。
 
地下教会などと言っても、おおっぴらにミサは行われてきたが、六年前の週近平政権発足と同時に規制が強まり、多くの信者はいまでは地下教会にも通わず「家庭教会」で祈りを捧げているという(南華早報、9月10日)。
 
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