パルデンの会

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ソロモン諸島の首都でチャイナタウン焼き討ち、反中暴動


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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月27日(土曜日)
通巻第7136号  
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 ソロモン諸島の首都でチャイナタウン焼き討ち、反中暴動
  豪軍が出動。治安確保へ。日米激戦のガダルカナルの戦いがあった
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 ソロモン諸島は英国から独立したが、立憲君主国。エリザベス女王が元首である。
 中国よりのソガバレ首相が、2019年に台湾と断交したときも、反中暴動が起きた。
 首都のホニアラは人口六万、台湾との断交後、どっと入り込んだ中国企業が忽ちチャイナタウンを形成していた。
https://www.dwnews.com/%E8%A6%96%E8%A6%BA/60269925/%E7%B4%A2%E7%BE%85%E9%96%80%E7%BE%A4%E5%B3%B6%E9%A6%96%E9%83%BD%E9%A8%B7%E4%BA%82%E6%98%87%E7%B4%9A%E7%A4%BA%E5%A8%81%E8%80%85%E6%B4%97%E5%8A%AB%E5%94%90%E4%BA%BA%E8%A1%97%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E5%BA%97%E9%8B%AA%E9%81%AD%E6%89%93%E7%A0%B8%E5%9C%96%E9%9B%86#media_id=7782138000886

 ソロモン諸島政府に米国はたびたび警告をだしていたが、ソガバレ政権が中国と国交回復したため、当時のペンス副大統領は、訪米しソロモン諸島政府代表との面会をキャンセルした。

 2021年11月24日、ホニアラでおよそ千名がソガバレ首相の退陣を求めて抗議活動、すぐに暴動となってチャイナタウンが放火された。
 首都ホニアラには、嘗て日本軍が造成した飛行場があり、日本軍が撤収後に、米軍が占領した。これが現在のソロモン諸島の國際空港である。
 この首都のある島がガダルカナル。あの大東亜戦争日本兵二万人が死んだ。一万余が撤退に成功した。米軍の死者は七千余名だった。

 周辺の海域には当時の軍艦、補給艦、戦闘機などが沈んでいるが、最近はダイビングもメッカとして観光客を集めていた。

 ツラギ島は深海。まさに軍港に理想的な要衝であり、日本が水上飛行機の設備を作った。ツラギ島は人口僅か1200名。この島を丸ごと中国の国有企業「森田企業集団」が賃貸としたため、一気に反中感情に火が付いたのだ。

 中国森田企業集団は、この島を石油精製基地とする等と喧伝したが、将来の軍港としての活用は明らかであり、台湾断交のチャンスを活かして中国企業が一気に攻め入ったという。
 暴動沈静化と治安維持のため、豪軍が派遣され、およそ100名の豪軍は空軍輸送機で、25日に現地入りした。ちなみにソロモン諸島政府は軍隊を持たない。

 

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月28日(日曜日)
通巻第7137号   <前日発行>
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 ソロモン暴動続報、

火事跡から三名の焼死体
  パプアニューギニアも35名の治安部隊を現地へ派遣
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 ソロモン諸島の首都での暴動は三日つづき、家を失った多くが難民として別地区へ非難している。放火されたと見られる焼け跡からは三名が焼死体で発見され、事態の深刻さと治安維持のため、豪につづき隣国のパプアニューギニアも治安部隊35名を送り込んだ。パプア部隊は26日に現地入りした。

 パプアニューギニアは南太平洋銀行がソロモンに幾つかの支点を出しており、そのうちの一つがATM3台壊されたため、当該支点を封鎖した。
 またソガバレ首相の秘密とされた私邸が暴露され、襲撃されたという報道があるが、真偽のほどは不明。

 暴動の切っ掛けは最大の人口を誇るマライタ州が、コロナワクチン接種などで差別待遇を受けていることへの不満がたかまりソガバレ首相の中国とのべったり関係と、台湾断交に激しく抗議したこととされる。人口70万ひとのうち3%の2万人が中国人である。

 ソガバレ首相は「暴動の背後に外国勢力がいる」などと言って、あんに背後に台湾の謀略があるようなニュアンスの言い逃れに終始しているが、中国から受け取ったとされる賄賂に関して、現地の人々の間には鬱屈した不満が堆積していたらしい。

 中国外務省はソロモン諸島の暴動を非難する声明をだしたが、まだ救援機を飛ばすまでの段階ではないと判断しているようだ。
過去に中国はリビアキルギス暴動の折は、特別機を迅速に飛ばして在留中国人を引き揚げたことがある。
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