パルデンの会

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2022.07.01_東京連続集会119 「韓国新政権と拉致被害者救出」 安倍元首相は拉致犠牲者全員奪還を前に凶弾に倒れた、しかし岸田首相は選挙後の大きな目標の第一に 拉致問題解決を上げた

2022.07.01_東京連続集会119 「韓国新政権と拉致被害者救出」

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衆議院拉致問題特別委員会で発言「国は先頭に立って戦って」

横田拓也(家族会代表、横田めぐみさん弟)

 皆様、こんばんは。今日双子が二人揃っているので見分けがつかない方もいる
かと思いますが、私が拓也で隣が哲也になります(笑)。

 前回の東京集会から今日に至るまでですが、5月20日に衆議院拉致問題
別委員会で参考人として出席させていただき、発言の機会をいただきました。救
う会は西岡会長が参加されました。参議院拉致問題特別委員会は飯塚耕一郎君
が出席しました。

 面白い話があって、その時李 相哲(り・そうてつ)さんという先生も同席さ
れましたが、楽屋のような所で話をした時、「北朝鮮というのは幹部たちは力と
恐怖で押さえられているので、否応なく(金正恩に)耳を傾けざるを得ない。だ
が、新型コロナウイルス金正恩の命令を聞かない(笑)。だからいよいよ脅威
になっている筈だ」という趣旨のことを言っておられましたが、その通りだなと
思いました。

 ここに来て、日本でも猛暑で、穀物の不作問題とかあります。日本はさほどで
はないかもしれませんが、北朝鮮では医療環境が劣悪ですから、日々の状況の話
を聞いていると拉致されている私たちの家族や兄弟、そして北朝鮮の国民もそう
ですが、生き延びるのに必死だと思います。

 そういう心配の目でいつも眺めているのですが、金正恩政権の暴力による恐怖
で抑え込むのも、新しい価値観を目指してほしいと思っています。

 衆議院拉致問題特別委員会で発言させてもらったことは、救う会のホームペー
ジに原稿を掲載してもらっています。その時私が一番言いたかった問題は、家族
会が家族や兄弟を取り戻すために最前線で声を挙げて戦い続けていることには何
の疑問ももってはいない。

 但し私たち以上に、国家が人権侵害問題である拉致事件について先頭に立って
戦ってほしいということを発言させていただきました。もちろん国会の中でこの
問題の解決をはかるべく、もっと議論をしてほしいとお話ししました。

 そのために厳格な法執行をするために何ができるのか、もしくは工作員が再び
侵入しないよう物的、法的整備で何ができるかをもっと具体的に議論をしてほし
いと申し上げました。また家族会・救う会が求めている解決は、部分的、段階的
なものではなく、「全拉致被害者の一括帰国」であることを忘れないでほしいと
お話ししました。

◆国連シンポジウムで発言「拉致は一方的な力による現状変更」

 また6月16日には、日本政府とEUアメリカ、オーストラリア共催の国連シ
ンポジウムがありました。色々言いたいことがあったのですが、今我々はロシア
ウクライナ侵略という現実を日々目の当たりに見ているわけですが、一方的な
力による現状変更を現実として突き付けられているわけです。

 こうした中で北朝鮮拉致問題というのは、まさに「一方的な力による現状変
更」によって、暴力と恐怖によって他国の主権と人権を侵害し、例えば無実の1
3歳の少女、姉の横田めぐみを連れ去ったというのは、一方的な力による現状変
更です。

 こうしたことに、日本政府はもちろん各国がもっと毅然たる態度で北朝鮮に向
かう必要があるのではないかということを、国際社会に訴えたわけです。

 私たちのシンポジウムを受けて、先日北朝鮮の研究院という人が、「けしから
んことを言っている」というようなことをコメントしていると報道で知りました。

 ある意味でアドバルーンを上げているわけですが、これが北朝鮮高官が言っ
ていれば何らかのメッセージかもしれませんが、さぐりを入れているというか、
もっと分かりやすく言うと、私たちの活動をつぶさに見ていて、私たちがやって
いる活動は逆に誤っていないことが分かったし、私たちが正しいことを言ってい
る要求を彼らはものすごくシビアに受け止めているが逆に分かりました。

 北朝鮮は苦しい中でさらに苦しい毎日を過ごしていて、金正恩委員長もどうやっ
てこの難局を乗り切るかを多分必死で考えていると思います。

 私たちは常々、こうした場で申し上げていますが、金正恩委員長を倒そうなん
て思っていないんです。レジームチェンジを求めてもいない。拉致被害者をすべ
て帰してくれれば、私たちも幸せになるし、国際社会もそれを受け入れてさらに
北朝鮮も明るい未来を描けるのだ。お互いに平和を祈ろうと言っているわけで、
その言葉を金委員長が信じて、お互いが未来に向かって歩む英断を下してほしい
と思っています。

◆報道の正しい力を

 西岡会長から先ほど紹介があった「世界日報」の話は、事前に私に電話がかかっ
てきて承知はしていました。しかし、久保田さんが韓国の方の話の中で、「報道
の隠匿とか歪曲」という言葉を借りると、西岡さんがおっしゃったように後続の
報道がまったくないんです。

 私の父が亡くなった翌日の記者会見でも同じことを言ったのですが、「報道に
は3つの力がある」と。正しいことを報道する力、間違ったことを報道する力、
報道しないという力です。まさにこの3つ目の力を行使しているのではないかと、
この1週間疑っていました。

 これだけ具体的な話をなぜ取り上げてくれないのかと、1個人として疑問に思
います。私たちは毎日が節目で、このニュースを聞いた時に、驚きと期待を持ち
ました。昔から、未確認の情報ではありますが、姉の生存情報には多く触れてい
ます。ただそれが本当なのか分からないからいつも苦しんでいるのです。

 元高官の人が、具体的なことを言って、姉が生きているということを発言して
いるのは、2002年の日朝首脳会談以降約20年が経っていて、暗中模索で毎
日苦しんでいます。それなのに、「世界日報」以外は一切報じないという無責任
さは、私は疑問に感じます。

 正しいことを報道する。その力を持ってほしいなと思っています。ありがとう
ございました(拍手)。

◆国と国民を守る力の整備を

横田哲也(家族会事務局次長、横田めぐみさん妹)

 皆さん、こんばんは。拉致被害者は、「なぜ祖国は助けにこないのか」、「家
族は何をやっているのか」と思っているのではないかなと考えるわけです。被害
者にとっては、毎日のことを考えていると思いますが、そういう現状を家族の一
員として非常に悔しく思います。

 今日ら会場に来る時に、お母さんと小6くらいの子が電車に乗っていて、何か
話し合っているのを見ました。そういう当たり前の風景を両親が見ることができ
なくなり、父は口が硬くなり、母もそうなりました。せめて母が生きている内に
姉に会わせたかったし、また日本人拉致被害者全員が家族と会えるよう政府は最
大限の力を発揮してほしいと思います。

 日本人拉致事件の進展が見られない中で、登壇者の皆さんも触れられましたが、
ロシアによるウクライナ侵攻がいい例で、国に力が、国防力がなければ重大な被
害が出ます。今までそういう面での法体系の整備をちゃんとしてきたのか。法体
系の根幹が改正されていないと、これからもなめられ続ける。何をしなければな
らないかを国は本気で考えてほしいと思います。

◆日本の近隣は「悪の枢軸」だらけ

 日本の近隣は「悪の枢軸」だらけで、中国、ロシアもそうですし、コリアもそ
うです。そういう価値観の違う国とどう対峙していくかは難しい問題ではありま
すが、久保田先生もおっしゃっていましたように、韓国で大統領が代わるごとに、
少しでも西側諸国に近づいてくれるなら、これからも明るい未来があるのかもし
れませんが、まだ油断はできないと考えています。

 さらに、参議院議員選挙が始まっている最中ですが、どれだけの候補者が国防
や安全保障について言葉を発しているのか、大変疑問に思います。市議選や区議
選と違い、国家的な目線で考えるのが国会議員だと思いますが、そういう目線が
ないのなら当選する資格はないなと考えています。

 日韓関係では、先ほどのレーザー照射事件がありましたが、朝鮮半島有事が起
こった際に、アメリカ軍が朝鮮半島に向かうわけですが、日本の自衛隊も当然向
かうわけです。

 海上自衛隊では護衛艦自衛隊旗旭日旗ですが、これが掲げられています。
韓国は旭日旗を掲揚したままでは入港を許していません。そういうことできない
ようでは、尹錫悦大統領が就任しても意味はないですね。日本側からも、「こう
いうことをしてほしい」と言っているとは思いますが。

 日本の総理、官房長官が代わる中で、拉致問題でも色々動いていると思います
が、何をしているかは教えてくれないので、どうしても家族会は心の中で動いて
いるのかと思ってしまいます。国民も何をやっているかと思っていますので、そ
れを払拭するためにも、一日も早く答えを出してほしいと思っています。そのた
めにも意見具申をして、総理、官房長官が動きやすいような形を作ってほしいと
思います。ありがとうございました(拍手)。

以上


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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
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担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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