「北京の感染率は8割以上」 専門家が見解、市内1700万人感染か
新型コロナウイルスの感染爆発が続く中国で、疾病予防コントロールセンター(CDC)の首席科学者を務めていた曽光氏が29日、「北京の感染率は80%を超えた可能性がある」との見方を示した。「ゼロコロナ」政策の緩和後に感染が拡大したが、これだけの広がりは「予測していなかった」とも語った。 【写真】3年前、初めてコロナ集団感染が確認された市場。フェンスに囲われ…「残ったのは貧乏人」 中国メディアによると、曽氏は29日のオンラインシンポジウムで「通常は第1波の感染者は30%を超えない。このように猛威を振るうことを、われわれは予測していなかった」と述べた。北京市の人口は約2200万人で、8割が感染しているとすれば1700万人超になる計算だ。
舌黒くなった中国人、新たな変異株か…韓国専門家の見解
中国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)陽性判定後、舌が黒くなるなどの異常症状が発見され、新型の変異株の出現に対する懸念が高まっていることについて、専門家が「新型コロナ感染後、まれに見られる症状」との見方を示した。 【写真】 舌黒くなった中国人 ソウル白(ペク)病院家庭医学科のキム・ギョンウ教授は26日、YTNとのインタビューで「新型コロナの変異による症状というよりは、あまり現れない、まれに見られる症状と解釈できる」と述べた。 キム教授は「既存の新型コロナの感染について、人によって現れる症状が異なる場合があるが、よくある症状は発熱や咳だが、まれなケースでは舌で上皮細胞が過度に成長し、そこに細菌感染などが生じて黒くなったり、皮膚にヘルペスのように水疱ができて皮膚疾患が生じるなど、このようにまれな症状として出てくることもある」と説明した。 また、「新型コロナに軽くかかって終われば一番良いが、どんなかかり方をするか分からないためワクチン接種を選択するのが一番安全な選択方法」と述べた。 中国で最近新型コロナ患者が再び急増している理由について、キム教授は「様々な理由があると思うが、とりあえず、ワクチン接種も一つの効果になるだろう」とし、「効果の良いワクチンが初期には効果があっただろうが、変異を繰り返したことから、それに備えて(ワクチン)接種に積極的に備えるべきだったが(できなかった)。また、医療対応施設も非常に不足している側面がある」と述べた。 続けて「中国でもオミクロン株が流行しているため、もっと早く積極的に改良ワクチン接種を導入していたらどうだったかと残念に思う」と述べた。 先だって、自由時報など台湾メディアが、最近、中国人数人が新型コロナの陽性判定を受けた後、顔と舌が黒くなり、両目がひどく腫れるなど異常症状を見せていると報じた。 天津在住の男性は、新型コロナにかかった後、舌と歯がいずれも黒くなった。歯の隙間からも黒い跡が発見された。 この男性は「全身が痛くて寒気を感じる」とも訴えた。 中国のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の微博(ウェイボー)には安徽省在住の女性の動画が公開された。 この女性は新型コロナ陽性判定を受けた後、高熱、喉の渇き、嘔吐、下痢の症状を見せた。陽性診断から4日目になると、急激に痩せて唇と顔の皮膚が剥がれ、顔が真っ黒になった。 同メディアは「このような症状が相次いで発見されたことを受け、中国ネットユーザーの間で『オミクロン株が中国で拡散する過程で新たな変異株が出現した』という憂慮が提起されている」と伝えた。
欧州、中国の渡航者に対するコロナ対応は不当-日米などと見解異なる
中国本土からの渡航者に入国時検査を実施、感染拡大で-岸田首相 (3)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は29日、欧州市民は新型コロナに対する高水準の保護を得ており、域内の医療体制は現在の感染状況に対応できると説明した。
日本や米国、イタリアなどでは、中国から到着する航空便の乗客全員に検査を義務付ける計画だ。中国からの2便で乗客のほぼ半数がコロナ陽性だったイタリアは29日、陽性反応が出た人の検査サンプルから検出されたのは全て既知のオミクロン株だったことを明らかにした。
欧州委員会はこれまでのところイタリアの対応には続かず、オミクロン株は欧州に既に存在しており、「著しい感染拡大は見られない」と指摘。その上で「引き続き油断せず、必要に応じて緊急ブレーキを踏み込む用意はある」と続けた。
ECDCも中国でまん延している変異株は欧州では既存の種類であり、EUで現在も続く新型コロナの感染拡大水準と比べ、域外からの感染が流行を促す可能性は低いと判断した。
原題:Europe’s Health Officials Oppose Restrictions on China Travel
(抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.
中国旅客への制限は「差別的」、国営メディアが批判記事
[北京 30日 ロイター] - 中国国営メディアは、複数の国・地域が中国からの渡航者に新型コロナウイルス検査を義務付けたことについて、「差別的」な措置だと批判した。 中国共産党系紙「環球時報」は29日付の記事で、検査要件の「真の意図は、中国の3年間のコロナ制御の努力を妨害し、国家システムを攻撃することだ」とし、「根拠なし」の「差別的」制限だと断じた。 中国は来年1月8日から渡航者の入国時の隔離義務を撤廃すると表明している。ただ、渡航者には出国前48時間以内のPCR検査での陰性証明を求める方針。 中国国内のコロナ感染者急増や政府統計の信頼性を巡る懸念などを背景に、米国、韓国、インド、イタリア、日本、台湾が中国からの渡航者にコロナ検査を義務付ける方針を示した。 米国は中国で新たな変異株が出現する可能性や中国のデータの透明性に関して懸念を表明している。 英国の医療関連調査会社エアフィニティーは29日、中国での新型コロナウイルスによる死者が1日当たり約9000人との試算を示した。