パルデンの会

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【日中友好会館美術館】東京都文京区後楽1の5の3 10時~17時 月曜休館 入場無料 

日中友好会館美術館 3つの〝階段〟から中国を俯瞰1/1ページ

 
展示風景

最近テレビでドローン撮影による美しい風景をよく目にする。見慣れた場所でも少し高所から鳥の目で見ると、まるで違った美しさを発見するのが面白い。中国の広大な大地をそんな空撮写真で紹介する「0~8848M地上の紋」(2月26日で展示終了)を見に行った。

場所は東京・飯田橋日中友好会館美術館だ。シルバーパスで都営三田線大江戸線と乗り継ぎ、飯田橋駅下車。中国各地の空撮写真約70点が3つの〝階段〟ごとに紹介されている。

日中友好会館美術館

〝階段〟は中国大陸を海抜の高さで3つに分類。歴史や文化が異なる目を見張るような多彩な世界が広がる。第1階段は海抜3000メートル以上。雄大チベット高原の絶景だ。世界最高峰8848メートルのチョモランマ(エベレスト)もそびえるチベット高原は中国の国土面積の約4分の1を占める。雪山や氷河など手つかずの自然に圧倒される。つづら折りの道がまるでナスカの地上絵のような神秘的な紋様を描き出す。

第2階段は海抜500~3000メートル。中国の多くの文明発祥地が含まれる。砂漠、草原、盆地など多様な自然環境の中でも黄河流域は古代中国文明を創造した。悠久の歴史の文化遺産や多彩な民族の村落などが紹介される。中でも「新疆ウイグル自治区テケス八卦城の夜景」には圧倒される。思わず宇宙の巨大都市を思わせる景観だ。元の時代(紀元1271~1368年)に『易経』に基づいて作られ、信号がなくても交通渋滞が起きない都市として知られるという。スマホで来場者アンケートに答えてこの図柄の絵はがきをお土産にもらった。

ポスター

第3階段は海抜0~500メートル。人々の活動がつくり出す造形美だ。中国の全人口の約70%が暮らしており、巨大都市など人々の活動が生んだ地表の紋様が面白い。

さすがに中国はスケールが大きい。海抜で3地帯に分けると、無人の自然の織りなす絶景から、古代からの歴史や文明が作り出した遺跡、そして今を生きる人たちの営みから生まれた景観…とそれぞれにまるで違う景観が生まれるのが興味深かった。お土産ももらい、満足して帰路に着いた。

日中友好会館美術館】東京都文京区後楽1の5の3 10時~17時 月曜休館 入場無料 都営大江戸線飯田橋駅徒歩1分、JR総武線東京メトロ有楽町線南北線東西線飯田橋駅徒歩7分。