パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

バイデン政権の最初の大失策は 2021 年 8 月、アフガニスタンからの無様な撤退だった。アフガンには72億ドル相当のハイテク兵器を置き去りにしました

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)3月10日(金曜日)
      通巻第7667号  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 はい、アフガンには72億ドル相当のハイテク兵器を置き去りにしました
  ウクライナマフィアの援助武器横流しが心配です
***************************************

 バイデン政権の最初の大失策は 2021 年 8 月、アフガニスタンからの無様な撤退だった。
撤退日時を予め公言して、あからさまな撤退準備に入ったことはアフガニスタン政府を動揺させるに十分で、とくに米軍に協力的だっアフガニスタン政府の官吏、軍、警察ならびに通訳等がパニックに陥る。だから彼らは空港に殺到した。逃げ遅れたらタリバンに殺される。

 撤退とは秘密裏に持ち出す物資を「ほかに輸送する」などの名目をつけて先に運び出し、敵が気がつかぬ隠密行動が絶対に必要である。日本軍の樋口季一郎キスカ島駐留の6000人を極秘撤退させた。この守備隊撤退は、敵米軍が「パーフェクトゲーム」と称賛したほどだった。

アフガニスタンの大混乱は物資の撤退作戦が不能となり、米軍は70 億ドル以上の軍事装備を置き去りにしてしまった。一部はアフガニスタン政府軍の腐敗分子等がよこ流しした可能性もあり、また北部同盟が持ち去った分もあるだろう。しかし米軍供与のハイテク武器の殆どが凶悪なタリバンの手に渡った。敵に塩を送ったことになる。
バイデンがいかに無能かを証明した。

アフガニスタン復興特別監察官のジョン・ソプコは二月になって「アフガニスタン治安部隊が崩壊した理由」という報告書を作成した
すなわち「72 億ドル相当の航空機、銃、車両、弾薬、および暗視ゴーグルと生体認証装置が残された。これら装備は米軍がテコ入れしてきたアフガニスタン軍に提供された兵器である。

 国防総省は、少なくとも 78 機の航空機が 9 億 2,330 万ドル相当、約 9,500 個の空対地弾薬が 654 万ドル相当、40,000 台以上の車両、300,000 個以上の武器、および特殊な暗視、監視、通信の「ほぼすべて」、アフガニスタン軍に提供された生体認証技術は、タリバンに取られた。

 アフガニスタンの監視機関は、「57 億ドル相当の放棄された武器、地上車両、通信機器、および暗視、監視、生体認証、測位機器を含む特殊機器の運用状態は不明」とた
 米国下院公聴会は、アフガニスタンでのバイデンの「リーダーシップの驚くべき失敗」と総括した。
 おなじことがウクライナで起きる心配はないのか?
     ◎☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□