パルデンの会

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「外相の職を解く」とだけあっさりと発表された秦剛の失脚は謎を呼んでいるが、同じ日に「解職」となった大物が益綱(中央銀行総裁)である  後任に中国人民銀行の共産党委員会書記の潘功勝が就いたと発表した。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)7月27日(木曜日)
        通巻第7838号 
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「秦下王上」と大騒ぎの中、易綱が退任、潘功勝が中央銀行総裁に
  けっきょく、秦剛外相の失脚は何が原因だったのか?
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 「秦下王上」(秦剛が失脚し王毅がまた外相に)と騒いでいる。
 謎だらけだから憶測も多彩である。女性スキャンダルは共産党幹部に付きもので、これで失脚した中国の政治家はいない。張高麗は有名なテニス選手を愛人にしていたが、メディアが騒いでも「おとがめ」は無かった。

 したがって香港フェニックステレビの女性キャスターと秦剛が愛人関係であろうと、子供がいようと、失脚理由にはなりにくい。

ところが例外は外国エージェント疑惑だろう。スパイは中国に於いては重罪だから、この線で捜査がすすみ証拠が挙がったとすれば、対外的には不都合な真実ゆえに解任理由の説明ができなくなる。

 党内の内ゲバ説も濃厚で、習近平はいまも執念深く江沢民派と共青団人脈を徹底的に排除している。
すでに高級幹部数百人が、この一年だけでも失脚しており、また多くの自殺者がでている。とくに李源潮、王洋ら共青団人脈が強い江蘇省では陰湿な権力闘争が続行中だ。

 さて「外相の職を解く」とだけあっさりと発表された秦剛の失脚は謎を呼んでいるが、同じ日に「解職」となった大物が益綱(中央銀行総裁)である
 7月25日に全人代常務委員会は中国人民銀行の易綱総裁が退任し、後任に同行の共産党委員会書記の潘功勝が就いたと発表した。
 潘功勝、WHO?

 米欧で勤務経験もあり国際派と目される人物だが、共産党内では中央委員候補ですらなく、いかにして金融通貨政策の決定に重責を果たせるか。

潘功勝は中国工商銀行中国農業銀行勤務を経て、2012年から人民銀副総裁、15年から外貨管理局長として外貨準備や中国企業の海外投資、海外投資家の国内投資などを管轄したもののバブル崩壊、人民元崩落が予測されるなか、手腕は未知数である。

 7月26日、FRB金利を0・25%引き上げ、FFレートは5・25~5・5%とすると発表した。就任即日、アメリカから嵐がやってきた。

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