2023-08-13 習近平にとっては取り締まっても取り締まらなくても 頭の痛い問題である。 「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう) 独裁政権で一番神経を使うのは歌の検閲。歌は共感させやすいし、団結力をもたらす効果もある。最近中国で熱狂されている歌がある。「羅刹海市」7月19日にリリースされ、7月30日(たったの11日間)で再生回数は80億回になった。なぜ中国で社会現象になったか。この歌のストーリー。この国の人間は醜いほど社会的地位が高い。汚いものはいくら洗っても汚い。このような内容。 中国人が熱狂している理由は、この内容に共感しているから。 歌詞の一部に「豚と犬が神聖なる画堂にいるのはなぜか」とある。 中国の官製メディアもこの歌を取り上げている。これもとても意味深。本来習近平政権にとって都合の悪い歌である。 取り締まっていない理由は、1.担当部門の不作為(消極的抵抗)2.習近平が取り締まりの判断できない。3.習近平には余裕がない。 この歌がもたらす結果1.歌が禁止するまで延焼しつづける。2.禁止すると、豚と犬は習近平だと認めること。世界のビッグニュースになる。3.禁止しない場合は、独裁者の威信低下につながる。 習近平にとっては取り締まっても取り締まらなくても頭の痛い問題である。 --台湾の声