パルデンの会

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バイデンがネタニヤフ(イスラエル首相)とあったものの「政治的成果」は、ゼロに近い。バイデンのイスラエル訪問は失敗だった

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)10月19日(木曜日)
        通巻第7965号  
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 バイデンのイスラエル訪問は失敗だった
パレスチナ人道支援が1億ドル、ウクライナイスラエル支援パックに200億ドル
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米議会はバイデン政権のウクライナ追加支援を承認しない。
ゼレンスキーは予告なしにEU本部へ乗り込んで「支援が切れたらたいへんなことになる」と窮状を訴えたが反応は冷たかった。
 バイデン政権はこのため、イスラエル支援とウクライナ追加援助をパケッジに組み直し、200億ドルの追加を議会に提示した。議会共和党は、下院議長選びがまたまた難航し、ウクライナ、イスラエルへの追加問題は議会日程に上らない状態である。

 選挙キャンペーンでイスラエル支援を明確にし、劣勢挽回を狙ったのが、バイデンのイスラエル訪問だった。直前にブリンケン国務長官は二回もイスラエルへ飛んだ。
 10月18日、バイデンはまずアンマンへ行き、アッバス議長とシシ(エジプト大統領)との会談をこなし、その足でイスラエルを訪問し、仲介の演出で得点を挙げようとした。
ところが、ガザ地区の病院が爆破され五百名近い犠牲がでたためアンマンでの会議は延期された。

 ガザ病院爆破はハマスではない他のテロリストによる誤爆という見方が有力だが、ハマスの自作自演説、イスラエルの攻撃によるという説も完全には否定できない。真相がわかるのはずっと先だろう。

 ともかくバイデンがネタニヤフ(イスラエル首相)とあったものの「政治的成果」は、ゼロに近い。ガザへの人道回路の構築、食糧、飲料水、医薬品供与のために、アメリカは1億ドルの援助を決め、イスラエルは「かならずハマスの手には渡らない」という条件を付けて了承した。
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