パルデンの会

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ウクライナ税関。「援助物資の三分の一が消えた」

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)10月31日(火曜日)
        通巻第7982号 
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 ウクライナ税関。「援助物資の三分の一が消えた」
  ショイグ報告は西側の戦況分析と百八十度異なっている
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10月29日から31日までの「香山フォーラム」はホスト役が不在だった。
北京で開催された国防相会議で、解任された李尚福国防相に代わって、基調演説に立ったのは張又侠・副主任だった。
張は「西側の一部の国が世界秩序に混乱をまき散らし、中国の共産党統治を弱体化しようとしているが、断固たちむかう。台湾独立の動きがあれば直接行動にでる。またアメリカとは大局的観点に立ってしっかりとした絆を継続していく」と、述べた。

 激越な演説はロシアのショイグ国防相だった。
 北京の「香山フォーラム」へ出発する前に記者会見したショイグはウクライナは人的資源の損失が顕著で、攻撃力を低下させている。敵の能力はますます低下している。ウクライナはパニックに陥っている。軍人たちが自発的に降伏している」とした。

 ショイグは「西側はウクライナをロシアに対する『破城槌』として利用している。とくにアメリカは西側陣営を完全に征服し、あらゆる政治的・軍事的資源を必要なあらゆる手段を使って低下しつつある自国の世界的優位性を維持することに集中させた。米国主導のNATO加盟国はロシアの正当な安全保障上の利益を無視し、拡大路線を追求し、最終的にはロシアに『戦略的敗北』を与えるという方針を公然ととった。ウクライナは皮肉にも破城槌として選ばれ、単なる消耗品の役割を割り当てられた」とした。

ショイグは続けて戦況を語り、「西側の武器と支援にもかかわらず、大々的に宣伝されたキエフの反撃は失敗に終わった。ウクライナは6月4日以降だけでも、9万人以上の兵力、約600台の戦車、約1,900台の装甲車両を失った」

 この戦果報告は西側の日々の「ウクライナが勝っている」とかの情報とは百八十度異なるが、最近は米国メディアもウクライナ戦況報告には懐疑的である。

 ウクライナ税関は衝撃的な報告をしている。
 「西側からの人道援助物資の三分の一が消えている」。
しかもこの報道はウクライナのゼレンスキー政権に近い有力英字紙キエフ・ポスト』である。

◎□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□△◎き◎□☆◎