パルデンの会

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新型コロナやそのワクチンはDNAに損傷を与える可能性があり、多くの人が副作用を最小限に抑える方法を模索しています、 DNAの修復は可能です。 

(wildpixel/Getty Images)
静かに坐りDNAを修復 これが本物の科学

コロナやワクチンで損傷したDNAの驚くべき修復法

ヘルス・ビューポイント

 

新型コロナやそのワクチンはDNAに損傷を与える可能性があり、多くの人が副作用を最小限に抑える方法を模索しています。

DNAの修復は不可能に思えるかもしれませんが、実は可能です。 

例えば、仕事で疲れた日も、質の良い睡眠を取れば、体は睡眠中にさまざまな修復作業を行い、朝にはリフレッシュされた状態になります。 

私たちの体には、有害な刺激から身を守る天然の自己治癒力があり、このプロセスを強化するナチュラルな方法が存在します。 

たとえ新型コロナの影響を被っていなくても、紫外線や放射線、環境毒素、食品添加物、ストレスなど、他の外的ないし内的要因がDNAに悪影響を及ぼすことがあります。 

静かに坐ればDNAは修復される 

多くの人が気づいている通り、睡眠はストレスを和らげてくれます。瞑想は起きている間に行う能動的な休息の一つです。

瞑想やマインドフルネスのトレーニングを退屈だと感じる人もいますが、これらが遺伝子発現に良い変化をもたらすことを示す研究は数多くあります。 

瞑想では、静かに座り、思考を止めたり、簡単な動作を行ったりします。元々はアジアの伝統文化に根ざし、今ではマインドフルネスなど様々な形の瞑想に進化していっています。その主な目的は、心を整え、気を散らすものを取り除き、ポジティブで穏やかな思考を促し、内面の平和と静けさを見つけることです。 

定期的な瞑想は、私たちの体がDNAを修復するのを助けます。 

2020年のシステマティック・レビューによると、長時間の瞑想も短い瞑想も、遺伝子発現に良い影響を与え、DNA損傷の原因となる要因を減らし、DNAを修復することがわかりました。 

たった一日瞑想するだけでも、健康を保つための遺伝子を活性化し、病気と戦う力を高めます。しかし、いつも通りリラックスして過ごした人には、同じようなDNAの変化は見られませんでした。

特にこの研究では、瞑想後にDNAの修復と安定性を担う重要な経路が一貫して改善されることが明らかになりました。 

別の研究では、男性が瞑想とヨガを日常生活に取り入れることで、精子のDNA損傷を修復し、精子の運動性と胚の生存能力を向上でき、それによって頻発する女性パートナーの妊娠損失(流産、死産)を減少できることが示されました。このようなDNA損傷の修復は、健康な子孫を産むために不可欠です。

DNA損傷は、炎症、酸化ストレス、ウイルス感染、その他の有害な刺激によってしばしば引き起こされますが、瞑想はこれらのダメージを引き起こす要因を減らすのに役立ちます。 

2021年のアメリカの科学者による大規模なゲノム研究では、先進的な瞑想リトリートを経た後は免疫系が強く活性化されることが示されました。この研究は、8日間毎日10時間の瞑想リトリートに参加した106人の遺伝子発現の変化を分析しました。

研究データによると、瞑想は免疫応答に直結する220の遺伝子を活性化しました。中には抗ウイルスの力、特にインターフェロンのシグナル伝達に関わる68の遺伝子が含まれています。最も影響を受けた上位10の遺伝子は、抗ウイルス免疫の最前線に関わるI型インターフェロン経路において重要な役割を果たしています。

遺伝子への影響は非常に早く現れました。瞑想直後に約44%の遺伝子が変化し、3か月後の追跡調査では30%が変化していました。

特に重要なのは、研究で瞑想が炎症マーカーを誘発することなく免疫機能を改善するのを発見したことです。 

論文著者らは、免疫系が低下している状態、例えば新型コロナ関連の損傷に対し、瞑想が有効な行動療法であると提案しています。 

クラシック音楽で活性化する「自己修復」遺伝子

クラシック音楽を聴く。このシンプルな行為もDNAの修復を促進するとされています。

私たちのDNAは周波数に敏感です。音楽を聴く際には耳だけでなく、筋肉や細胞、DNAも反応します。音楽は人間全体に影響を及ぼすのです。カルロ・ヴェンチュラ博士の研究チームによると、音楽を聴くことは人の健康と幸福に大きく寄与するといいます。

スーフィーイスラーム神秘主義)音楽家ハズラット・イナヤット・カーンは次のように述べています。

「人は耳だけでなく、体全体の毛穴を通して音を感じます。音は全身を通り抜け、血液の循環を速めたり遅らせたり、神経系を刺激したり落ち着かせたりします。音楽は人を情熱的にさせたり、平和をもたらして落ち着かせたりする力があります」 

2022年6月14日、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市のアウディトリオ・デ・ガリシアで、アルツハイマー病や加齢による認知障害を持つ60人とその他の聴衆を対象に50分間のクラシック音楽コンサートが実施されました。

科学者らは、音楽セッション前後の遺伝子発現の変化を分析しました。その結果、非疾患グループと比較して、全ゲノムにわたる遺伝子の活性、特に加齢に伴う認知障害を持つ人々の神経変性に関連する遺伝子の活性が2.3倍上昇と、音楽を聴くことが関連しているのを発見しました。

この遺伝子活性の増加は、特にアルツハイマー病の病変した脳細胞の破壊に関連する遺伝子に見られましたが、これは細胞の自己治癒プロセスです。

この研究は、ネイチャー・ポートフォリオ内のジャーナルであるScientific Reportsに2023年に発表されました。 

フィンランドの研究者とアーティストのグループは、クラシック音楽を聴いた48人と何も聴かなかった15人の遺伝子発現を比較しました。

その結果、クラシック音楽を聴いたとき、ドーパミンに関連する遺伝子の発現が増加し、幸福感を引き起こすことがわかりました。

クラシック音楽によって活性化される遺伝子の一つはα-シヌクレインです。これは私たちの脳でドーパミンレベルのバランスをとるのに役立つ一方で、パーキンソン病と関連しています。他にも、核内受容体である糖質コルチコイド受容体(NR3C1)は、私たちのドーパミンレベルを高め、私たちを幸福にして、楽曲に夢中にさせます。

クラシック音楽は、私たちの脳細胞を遺伝子レベルで癒すだけでなく、寿命延長を助ける可能性もあります。

メットライフが1956~75年にかけて行った研究では、交響楽団の指揮者437人の死亡率が、一般人口に比べて38%低いことが明らかになりました。特に50~59歳の間は、キャリアで最もストレスが多い時期にも関わらず、死亡率が56%も低かったのです。

音楽のジャンルによっては影響が異なるようです。ポップミュージックは、他のジャンルと比べて、人々に同じような恩恵をもたらさない可能性があります。 

1956~99年にかけて北米とヨーロッパの有名なポップスター1064人を対象にした研究では、名声を得てから3~25年の間における彼らの死亡率が、一般人口よりも70%以上高かったことが示されました。アメリカとヨーロッパのポップスターは平均して42歳と35歳で亡くなっており、薬物やアルコールの乱用など多くの要因が関わっていますが、音楽や歌詞の様式も私たちのDNAに与える影響に一役買っているかもしれません。

人間の寿命は、遺伝子の自己修復能力と深く関わっています。DNAの自己修復能力が強ければ、遺伝子はより安定し、私たちの寿命も延長される可能性があります。

DNAは私たちの思考に反応する 

私たちの思考は目に見えませんが、それがDNAにリアルタイムで影響を及ぼすことを多くの証拠が示しています。これらの発見は、私たちの人生観を見直すきっかけになっています。

人生に対する認識が遺伝子発現に影響を与えることが、2013年の米国科学アカデミー紀要(PNAS)の研究で示されました。研究では、「ヘドニックな幸福」と「ユーダイモニックな幸福」という2種類の幸福感が遺伝子発現に異なる影響を与えることが分かりました。

ヘドニックな幸福とは、美味しい食事を楽しんだりお酒を飲んだりなど、すぐに喜びを感じられるような活動をしたときに感じる幸福です。一方、ユーダイモニックな幸福とは、社会貢献や人助けなど、人生の大きな目的を達成することで得ることができる幸福です。

この研究では、正義や崇高な目標を追求する人は、インターフェロン遺伝子の発現が高く、抗体を産生する能力が高く、炎症関連遺伝子の発現が低いなど、ウイルスと闘う潜在能力が高いことを示す明確な遺伝子プロファイルを持っていることが分かりました。

2017年に学術雑誌Molecular Psychiatryに発表された研究では、2500人以上のアフリカ系アメリカ人を対象に、肯定的な態度と幸福感の違いに関連する2か所の遺伝子が特定されました。

定期的に行う適度な運動や特定の食品や栄養素の摂取も、自己治癒を促進し、DNAの修復を改善する効果があります。 

DNAの治癒に高度な技術は不要です。小さな習慣が思いがけない大きな効果をもたらすことを、研究が示しています。

エポックタイムズのシニアメディカルコラムニスト。中国の北京大学感染症を専攻し、医学博士と感染症学の博士号を取得。2010年から2017年まで、スイスの製薬大手ノバルティスファーマで上級医科学専門家および医薬品安全性監視のトップを務めた。その間4度の企業賞を受賞している。ウイルス学、免疫学、腫瘍学、神経学、眼科学での前臨床研究の経験を持ち、感染症や内科での臨床経験を持つ。