香港：民主派歌手デニス・ホーが再び嫌がらせを受ける

2024年7月5日グラディス・クォック |

彼女はもはや公の公演会場を予約することができず、私的な会場でライブ配信されたコンサートは警察によって騒音規制条例を理由に中断された。

グラディス・クォック

**6月30日、マウントゼロ書店内でパフォーマンスするデニス・ホー。Weiboより。**

才能あふれる民主派歌手デニス・ホーにとって、香港には平穏はない。香港では貸し出しのない公共の会場で歌うことができないと彼女は言う。彼女はカナダ国籍だが、パスポートを没収され、香港を離れることができない。ホーに残された道は、私的な会場で歌い、コンサートをライブ配信することだけだ。しかし、警察がさまざまな口実で彼女のパフォーマンスを阻止しているため、これも不可能になりつつある。

6月30日、ホー氏は非常に象徴的な場所であるマウントゼロ書店からコンサートをライブ配信していた。この書店は、継続的な「安全」検査やその他の検査、嫌がらせを受けて2023年12月に閉店するまで、他では販売が認められていない書籍を販売する自由のオアシスだった。

ホーが歌っている最中に警察が到着し、コンサートを中断させた。警察は、ホーが無許可で公衆の前で演奏し、騒音が大きすぎると主張した。これは香港の騒音規制条例で禁止されている。どちらの容疑も事実ではない。書店内にいたのはホーのレコーディングクルーだけだった。ファンの一団が店の外に集まって彼女に拍手を送っていたが、彼らはマウントゼロの中に入ることは許されず、路上に留まらなければならなかった。ホーの支持者たちは、騒音は条例の制限内だったと主張している。

明らかに、この問題は騒音や公演許可の取得不履行とは無関係だ。警察はホー氏の人権擁護と民主主義擁護の見解を理由に嫌がらせをしている。

2022年、ホー氏は人権弁護士のマーガレット・ン・ゴイイー氏、当時90歳だったローマカトリックのジョセフ・ゼン・ゼキウン枢機卿、文化研究学者のホイ・ポーキョン氏とともに、612人道救援基金の元理事の一人として逮捕された。2019年に設立されたこの基金は、警察に虐待されたり逮捕されたりした民主化デモ参加者に緊急救援、法的支援、心理カウンセリングを提供していた。2021年10月、新しい国家安全法により解散を余儀なくされた。

何韻詩（デニス・ホー）に対する継続的な嫌がらせは、香港では民主主義と人権のために声を上げることは決して忘れられず、許されることもないということを裏付けている。