斎藤兵庫県知事の選挙資金は自民党ですべて用意したという、金を用意できない知事の親族でトラブルが生じたことと 昨年末知事が選挙パーティーを開き強制的な? 金集めを行った事も週刊誌が真実と報道。
「元県民局長が亡くなったのは“自責の念”から」…不信任決議の当日も「斎藤兵庫県知事」を擁護していた「維新」県議団幹部
9月19日、兵庫県の斎藤元彦知事(46)に県議会から不信任決議が突きつけられた。議案は全県議86名が提案し、全会一致での可決だった。都道府県議会で知事の不信任決議案が可決したケースは過去に4回あり、いずれも辞職か失職を選んでいる。県議会の解散を選んだ知事はいないが、彼ならやりかねないと、すでに各会派は選挙に備えて動いているという。 【写真をみる】“お土産”を「俺がもらっていく」と堂々お持ち帰り 高級ガニを手に満面の笑みを見せる“パワハラ疑惑”の斎藤知事 ***
中でも逆風が吹いているのは、日本維新の会・兵庫県議会議員団だ。ある県職員は言う。 「昨年4月に行われた統一地方選の兵庫県議会議員選挙で、維新会派は21議席を獲得する躍進を果たしました。改選前は4議席ですから、実に5倍以上です。全国的な勢いはもちろん、特に関西では維新の議席が拡大していた頃でしたし、斎藤知事も大阪府以外で初の維新系の知事ですから、彼らも調子に乗りすぎたところがあったんじゃないでしょうか。3月に斎藤知事のパワハラなど7項目の疑惑を告発した文書が出た後も、彼を擁護し続けたのが維新会派でした。今はそのイメージを払拭するのに必死のようです」 その一環なのか、19日夜、元テレビ東京の映像ディレクター・高橋弘樹氏(43)のYouTubeチャンネル「ReHacQ―リハック―」のライブ配信に、維新県議団の幹事長を務める門隆志県議(57)が登場。この日は元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)も出演しており、リモート出演の門県議との鼎談となった。題して「【石丸伸二vs兵庫県議】斎藤知事の最側近が告白…なぜ辞職せず?」である(ライブ配信後に「最側近」が「側近」に変更)。 いきなり“斎藤知事の最側近”と紹介された門県議だが、知事との関係を問われてこう答えた。
維新が変心した経緯
門県議:3年前の知事選挙の時には、僕なりに一生懸命応援して、当選して、結構嬉しくて、一緒にこの3年やって来た。割と我々の思うところの改革もやっていただいたんですが……。思うに(斎藤知事は)自民党の県会議員や国会議員、維新の国会議員ともあまり連絡を取っていなかった。我々も実はそれほど接点はなくて、議場で議論することはあっても、普段は個別で話すことはなかった。それでも我々が(斎藤知事との接点は)一番多かったのかな、というくらいの関係性です。 まるで斎藤知事のほうから寄ってきたとでも言いたげだ。そんな維新会派が知事擁護から不信任に翻った経緯を尋ねられると、 門県議:8月23日の百条委員会(秘密会)で職員からいろんな話を聞きました。8月30日に知事に証人として反論してもらいましたが、大声を出した、机を叩いた、付箋を投げた、というようなことをお認めになられたんですね。その時点で、これは(知事を続けるのは)もう結構ヤバいかなということになった。さらに、9月5日、6日にもう一度、百条委員会があって、知事には6日に来ていただいたんです。その日は公益通報の話が出て、3月21日の段階で、告発文に知事に対してのことが書かれているにもかかわらず、知事が告発者の探索を命じた、ということを知事から証言いただいたので、さすがに公益通報者保護法の主旨からすると、なかなか耐えられへんのかな、という判断があった。それで9月9日に(知事に対して)辞職の申し入れをしたんです。
公益通報の調査に異議
確かに、公益通報者保護法に違反していると見るのが妥当だろう。もっとも、その公益通報者である元県民局長を保護するどころか、彼のプライバシーを執拗に開示させようとしていたのが維新会派だった。デイリー新潮は7月10日に配信した「斎藤知事のパワハラを告発した兵庫県元幹部が死亡 百条委員会出席で紛糾していたプライバシー問題」で、維新県議が7月8日の百条委員会の緊急理事会で元県民局長のプライバシーを開示させようとした様子を報じた。 しかも、百条委員会で公益通報を議題にすること自体に異議を唱えていたのが門県議だった。彼のXにはこうある。 《百条委員会の調査項目に公益通報を追加するのは反対しませんが、今回の百条委員会は告発文の7項目を調査すると議決していますし、前回の議運で議長から9月19日から始まる9月定例会において百条委員会の調査項目に公益通報を追加する議案を予定しているとの説明も受けてます。(中略)現段階で調査項目に無い公益通報に関する調査をする事は議会として大丈夫なのか。都道府県議会での百条委員会は事例が少なく、今回の進め方を他の議会が参考にした場合に不名誉な事にならないか。/強い調査権を持つ委員会であるからこそ丁寧な委員会運営が必要です。》(8月29日) 門県議が異議を唱えた公益通報を調査項目に加えたおかげで、維新会派の斎藤知事への思いは変わったわけだが、彼自身に心境の変化はなかった。9月6日以降のXにも、マスコミ批判に形を変えた知事擁護の投稿が続いた。
課長が亡くなった理由
時事通信が報じた贈答品で溢れる知事応接室の動画を引用しつつ、《知事への表敬訪問等はこの部屋を使う事も多いので報道関係者がこの部屋の存在や置いてあるものの存在を知らなかったという事は無い》(9月13日) 神戸市須磨区の神事に斎藤知事が参加したという神戸市議(維新の会)のXをリポストしつつ、《知事への励ましの声が多かったと聞いています》(9月16日) そして門県議は、先のYouTubeのライブ配信でもマスコミ批判を展開した。告発文を配布した元県民局長と阪神・オリックスの優勝パレードを担当した課長が亡くなったことについて、「“知事が県職員2人を殺した”みたいな話は横暴です」と主張しつつ、返す刀でこう宣った。 門県議:大阪と神戸でパレードするのに、いろいろな調整をしていただいた。この担当課長は、警備の面で大阪と調整していただいたんです。それが告発文の中には「協賛金を集めるのに金融機関に補助金を出して、その見返りに協賛金を出してもらう不正に荷担していた」みたいなことが書かれていたんですね。それを担当課長に誰かが「告発文に書かれていたよ。不正、知っとったんかいな?」「補助金の代わりにキックバックで協賛金を集めとったんかいな?」みたいな話をされたのかもしれないですし、そのパレード担当課長が亡くなったということをどこかで、県民局長の耳に入ったときに、自責の念に駆られたということも考えられなくはない。告発文に書かれたことによって亡くなったんではないかな、と考えたほうがスッキリする。 要は、元課長が亡くなったのは、元県民局長による告発文書に「不正に荷担していた」と書かれていたせい。元県民局長が亡くなったのは、課長の自死に責任を感じたから、と言いたいらしい。実は門県議は、Xでも従前からこの主張を行っていた。 《告発文の最も罪深いのがここ。自宅療養の病名がうつ病と書かれ違法行為に加担しているとも。翌月に自死。告発文との因果関係は不明たが痛ましい。/謹んでお悔やみ申し上げます。》(9月7日)※原文ママ しかし、実際には告発文に、元課長が「不正に荷担していた」などという記述はなかった。完全な誤りである。当然、彼のポストには反論が相次いだ。 《《違法行為に加担しているとも。》は門議員の意図した誤読。/告発文書によれば、パレードを担当したのは県民生活部総務課で、不正行為したのは産業労働部地域経済課。/総務課長は不正行為を疑われて自死したのではない。》 《パレードを担当したと書いてあるだけで不正に加担したなんかどこにも書いてませんけど。/解力がないの。/それとも日本語苦手。》 果たして、彼のYouTube出演で、維新は汚名を雪げたのだろうか。 デイリー新潮編集部
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