橋下徹氏 斎藤知事に「権力者に対する疑惑を権力者自身が判定したらダメ。それは独裁国家がやること」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が22日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。疑惑告発文書問題を巡り、兵庫県議会で不信任決議が可決された斎藤元彦知事について言及した。
斎藤氏は29日までに議会解散か辞職・失職のいずれかを選択する必要があるが、21日に生出演したテレビ番組で「自分の思いは固まりつつある」としながら「この連休も含めてしっかり考えたい」とこれまで同様、明言を避けた。進退を発表する場については「県庁で記者会見」と明言した。
今回の問題を調査するため、県は第三者調査委員会を設置。初会合が18日、神戸市内で開かれた。県議会の調査特別委員会(百条委)とは別に、パワハラや贈答品の受け取りなど7つの疑惑と、公益通報としての県の対応の妥当性について調査するもので、来年の3月末までに報告書を取りまとめる方針。
橋下氏は、「斎藤さんのすべての間違いはこれです。権力者に対する疑惑、これを権力者自身が判定したらダメですよ」と指摘。「斎藤さんは常に不正だ、クーデターだ、誹謗中傷だ、ずっとそれを言うんですけど、それは自分で言うんじゃなくて、権力者に対する疑惑を、まず第三者委員会でしっかりみてもらう。斎藤さんは、告発文書の中に自分以外の者への誹謗中傷も入っているって言うんですけども、それは権力者が調査するのではなくて、第三者がちゃんと名誉棄損なり何なりで対応すればいいわけで、権力者が自分の疑惑について自分で調査をして、その告発者を捜していくなんていうのは民主国家じゃなくて非民主国家、独裁国家がやることですよ」と強調し、「斎藤さん、この間違いをやっぱりね、なんとか認めてもらいたいですね」と自身の考えを述べた。