人権活動家を一時軟禁 中国、万博参観を妨害
中国当局に日本からの帰国を拒否され、成田空港で抗議活動を行っていたことで知られる上海市の人権活動家、馮正虎氏は24日、上海万博会場を21日に訪れようとしたところ警察当局に身柄を拘束され、23日まで市内の宿泊施設に軟禁されたことを明らかにした。
馮氏は上海の再開発に伴って強制的に立ち退かされた住民の支援をしており、警察当局が万博参観を妨害したのは、会場での抗議活動などトラブル発生を警戒したためとみられる。馮氏は「こんなことをしても中国のイメージを損なうだけだ」と批判している。
馮氏によると、警察当局者からは万博に行かないよう以前から繰り返し警告されていた。21日朝、会場に行く準備をしていると、当局者に自宅から連行され、派出所で事情聴取を受けた後、同日夜、宿泊施設に軟禁された。23日夕に解放されたという。(共同)