中国:新疆・ウイグル族暴動 アムネスティ報告、中国の対応批判
【ロンドン共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は27日、2010年版の年次報告を発表、中国新疆ウイグル自治区で09年7月に起きたウイグル族による大規模暴動の際の中国政府の対応について、公正さを欠いた裁判で多くのウイグル族に死刑判決を出し、9人の死刑を執行したなどと批判した。
同報告は、中国では「ウイグル族に対する差別や社会的な排斥」が存在したにもかかわらず、ウイグル族の活動家らに暴動の責任を負わせたと非難。当局は数百人の身柄を拘束、そのうち数十人は昨年末時点で行方が分からないとした。
毎日新聞 2010年5月28日 東京朝刊